クレオパトラが愛したフルーツで、疲れ知らずの体に⁉️ 疲労回復に良い食材4選
「最近なぜだか疲れが溜まる」「寝ても疲れが取れない」このように心身の疲れを感じている人が多い一方で、まったく疲れをためないで、毎日元気に過ごしている人もいます。両者の違いは、いったいどこにあるのでしょうか? 今回は、日本抗加齢医学会にも所属している工藤孝文医師が監修した書籍『「疲れない人」の習慣、ぜんぶ集めました。』(青春出版社)から、“疲れない人”になる食習慣について、少しだけお届けします。 ◇ ◇ ◇
「クレオパトラの好物」デーツで、 鉄分と葉酸を補給して疲れ知らず
クレオパトラがよく食べていたと伝わるデーツ。最近ではスーパーでも見かけるようになってきたフルーツだ。デーツはナツメヤシの果実で、アラブの美容食として知られている。クレオパトラはこのデーツを、美しさを保つためだけでなく、疲労回復のためにも口にしていたのではないだろうか。 デーツはナツメヤシの樹上で乾燥させた、天然のドライフルーツ。しっとりした食感で、なかに甘味がギュッと凝縮されているのが特徴だ。突出して多い成分は、ブドウ糖と果糖。いずれも体内に吸収されやすい単糖類で、食べたらすぐにエネルギー源として働く。疲労をすぐに回復したいとき、あるいは疲れたくないときに、おやつとして食べるのに絶好の食品だ。 ほかにも鉄分や亜鉛、ビタミン類、ミネラル、葉酸など栄養豊富。カロリーが高いので食べ過ぎに注意しつつ、上手に利用したいものだ。
カプサイシンとGABA効果で入眠を促進。 夕食にはキムチが欠かせない
辛いものに目がなく、夕食ではよくキムチを食べている。こういった人は、夜が更けるにつれて自然と眠くなり、質の良い睡眠を得ているに違いない。 キムチの辛さは、唐辛子に含まれているカプサイシンによるものだ。カプサイシンによる刺激で体温はいったん上昇したのち、発汗によって下がり出す。眠気は体の内部の体温(深部体温)が下がると湧いてくるので、夕食でキムチを食べたら、そのあと、ちょうどいい時間に眠くなってくる。 加えて、キムチにはGABA(ギャバ)が含まれているのも、夕食に好都合な理由だ。GABAはアミノ酸の一種で、体内で神経伝達物質として働き、自律神経を整えたり、ストレスをやわらげたり、睡眠の質を高めたりする効果がある。カプサイシンとGABAのダブル効果を期待し、キムチを晩の食卓に上げてみてはどうだろう。