リフォームが始まってから衝撃の事実発覚…でもあきらめない!マンションの構造壁の問題をどう乗り越えたのか
高級オーダーキッチンを手掛けるMadre(マードレ)代表の山根ひとみさんが、昨年湘南エリアに、セカンドハウスとなる中古マンションを購入。 フルリノベーションをして心地よい空間へと生まれ変わらせました。 【写真集】敏腕社長のマンションリノベ本音レポ。コストを抑えるコツとは? マンション購入後から完成までに起こったさまざまな難題を前向きに乗り越えてきた山根さんが、リアルなところを語る短期連載の2回目は、変更を余儀なくされた間取り計画に加え、コストを抑えて理想を叶えるコツなどをお話いただきました。
なんと…!理想の広々キッチンがつくれない!どうしても取れない壁問題。
私はオーダーキッチン会社を経営していますし、このセカンドハウスでは、自分の理想を詰め込んだ広々としたキッチンをつくりたかったので、最初からキッチンまわりは全解体する前提で考えていました。 キッチンの背面側には、もともと書斎として使うような小さなお部屋があったのです。 計画していた間取りは、小部屋とキッチンの間にある壁を取り払い、キッチンを拡大するというものでした。 解体前のキッチンは4畳半(7㎡)ほどしかなく、理想の集うキッチンをつくることを考えると、10畳(17㎡)くらいは欲しいと思っていたので、「この壁を取るのは必須条件!」って感じだったのです。
だから引き渡しの前、売主さん側の不動産会社の立ち会いのもと、見学に来た際にも「この壁は取れますよね?」と確認をしました。 そのときには担当者も「取れると思いますよ」というお返事で、「あー、よかった」と思っていたんです。 ところが…引き渡しの後、内装工事をお願いしたmanuさんの担当者・上田さんと確認しにきたら、「山根さん、この壁取れないですよ」といわれて、びっくり! 実はこの壁、建物の躯体となるコンクリート壁だったんです。 まあ、マンションの壁は軽鉄で間仕切りされているだろうから、きっと大丈夫よね、という私の思い込みもありましたね(泣)。 この壁さえ取れれば、バーンと抜け感のある広々としたキッチンがつくれると思っていたのでとても残念でしたが、でも、ぐずぐず悩まずすぐに気持ちを切り替えて、計画変更! キッチンは広さに限りがあるなかでも工夫を凝らして使い勝手のいいキッチンにすることにして、小部屋はテレワーク用の部屋として活かすことにしました。まあ、物件の価値としても2LDKが3LDK(3ベッドルーム)になったから結果オーライですね! あと、取れない壁には輸入壁紙専門店「WALPA」のエリー・ポップのボタニカル柄の壁紙を貼ってみました。とっても華やかで、ハワイを感じられて、今ではむしろお気に入りの部屋になっています(笑)。