センバツ初V・健大高崎の「天下」だった1年、前橋商の健闘も光った【2024群馬県の高校野球】
2024年も、残りあと1カ月を切った。今年の高校野球界を各都道府県別に振り返り、1年間の球児の熱い戦いを思い出してみたい。 2024年群馬県大会の結果 今年の群馬は、春から「お祭りムード」に酔いしれた。センバツで健大高崎が悲願の初優勝を達成。夏は桐生第一、前橋育英が優勝を経験しているが、群馬県勢としてもセンバツでは初の優勝となった。 初戦から決勝まで、150キロ右腕・石垣 元気投手と、140キロ左腕・佐藤 龍月投手の2年生コンビの継投で勝ち上がった。初戦から2戦連続「完封」で勝利すると、2人の投手が守り切って優勝までたどり着いた。新基準のバット採用初の大会。やはり投手陣が万全のチームが強さを誇った。 夏も健大高崎が甲子園に出場。甲子園では2回戦で敗れ、春夏連覇は夢と消えたが、群馬県内では無敗で夏を終えた。2年生投手を中心としたチームだったこともあり、新チームとなった秋も優勝。健大高崎の「天下」で2024年を終えた。 その健大高崎を相手に、春も夏も決勝で挑んだのが前橋商だった。春も夏も中盤までは接戦を演じ、公立校ながらも全国トップのチームと互角の戦いを演じて準優勝に輝いた。秋も8強に入った前橋商は、来年も注目すべきチームだろう。 なお、健大高崎と並ぶ県内強豪の桐生第一、前橋育英は、夏、秋ともに健大高崎の前に敗れた。来年はリベンジの年としたいところだろう。