「ツッコミ」をうまく使えば好感度は<爆上がり>する!「フレーズ」「間」「テクニック」頼りのツッコミは痛々しいだけ
◆「通訳」と「橋渡し」 では、ツッコミを、もう少し細かく分解・分析してみましょう。 (1)本来は「明るい未来が訪れます」と言うべきところを「痛みに慣れます」と言ったんですよ、と気づかせる『通訳』の役割 (2)「皆さん、気づいてますか? 今、この人、変なことを言ったんですよ」とお客さんに告知して『橋渡し』をする役割 ボケ「まだ6月なのに気温30度だって。このままいくと12月には50 度を超えるね」 ツッコミ「そんなわけあるかっ!」 このベタなやり取りでも同じことがいえます。 「この人、変なこと言ったよ」という『橋渡し』と、「12月になれば冬だから逆に寒くなりますよね。でも、この人はそれをわかってないんですよ」という『通訳』をしているのです。
◆ツッコミマインド ツッコミは一般的には短ければ短いほどいいといわれています。 それは長々と『通訳』(解説)すると、面白さが失われるからです。ただし、ギュッと短く凝縮するので、つい「訂正」や「怒り」だと思われてしまうのです。 そして、その勘違いがさらなる悲劇を生みます。ツッコミを習得しようとする人が、ツッコミの本当の意味や役割を知らないまま、ツッコミのフレーズやテクニックだけをマネしようとしてしまうのです。 これは、料理の材料や調理器具の使い方などを理解しないまま、見よう見まねで料理をするようなものです。当然の結果として失敗します。早くいえばスベります。 ウケないからといって、勢いやテンションをマックスにしようものなら、見ているだけで痛々しい人の出来上がりです。 マスターすべきは、ツッコミの「フレーズ」や「間」や「テクニック」ではありません。通訳して橋渡しをするという「ツッコミマインド」なのです。 このツッコミマインドをマスターしておけば、相手を不快にさせる失礼なツッコミをすることもありません。さらには、ツッコんだ相手から喜ばれます。 だって、そうでしょう? あなたの発言を誰かが拾って、自分も考えていなかった面白さを際立たせてくれたら、嬉しいに決まっています。
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