大阪府・吉村知事が定例会見1月13日(全文6完)陽性者イコール感染者ではない
新規陽性者は感染者とは違う?
記者:6日から新規陽性者数が増えたっていうことが、1つの今回、緊急事態宣言発出の要請を出した根拠になっていますが、6日から増えた、この新規陽性者っていうのは、感染者とは違うという理解でよろしいでしょうか。 吉村:正確には陽性者です。当然感染させる力のある人がメインになってくると思いますが、その中で現実的に見たときにCt値がどうかっていうのであれば、人はそれぞれやっぱり違う数値っていうのは、ありうるんじゃないかとは思いますが、ただ、そこも国全体のコンテンサスっていうのがない限り、大阪独自で判断することは不適切だし、その必要もないだろうというふうに思っています。 記者:現状では、では新規陽性者を基準に今回の緊急事態宣言発出をご判断されたということでよろしいでしょうか。 吉村:そうです。それだけじゃないですけどね。増え方とか、この2日間の伸び方。それまでの医療体制の逼迫。冒頭、僕はいろいろ申しましたけど、そういったことを踏まえて、当然ステージ4の基準に達しているわけですけども、ステージ4の基準に達しただけじゃなくて、増え方の角度であったり、医療の逼迫状況なんかも含めて、トータルでっていうか、だから基本、基準、4ですけども、このままいけば医療体制が崩壊する可能性が高いと判断したので、緊急事態宣言の要請をしたということです。決して陽性者の数だけで決めたというわけではないです。 記者:先週の対策本部会議での資料や、そのやりとりでは特に感染者数と陽性者数というのは特に区別がなかったというふうに理解していますが、今後は、では内容によって新規感染者数と新規陽性者っていうのは区別して会議でも扱っていかれるっていう可能性はございますか。 吉村:いえ、それは国において、陽性者っていう定義を定めていますから、陽性者を基準にして判断していくということになると思います。大阪だけ独自の、何かCt値の考え方を用いてやっていくということはないと思います。 記者:ありがとうございます。 司会:ほかにご質問。 吉村:ただおっしゃった問題意識というのは確かに、僕も問題意識として持っているところで、ここは陽性者イコール感染者ではないので、このCt値を含めて扱いをどうするんだっていうのは、もう少し本質的な議論を、やっぱり国でやって、都道府県でこればらばらでやったらぐちゃぐちゃになるので、統一してやっていく必要があるんじゃないかと僕は思っています。 司会:どうぞ。