安藤忠雄や黒川紀章、レトロ建築まで名建築が多数!梅雨とは無関係なベストシーズンの北海道は建物を見る旅がおすすめ
札幌聖ミカエル教会〈アントニン・レーモンド〉/北海道・札幌
札幌聖ミカエル教会は、札幌市東区にある教会です。日本の建築の発展に多大な影響と功績を残したチェコ出身の建築家、アントニン・レーモンドの設計により1960年に建設されました。レーモンドの設計では、北海道内で唯一現存する建物でもあります。 大きな屋根は軒先が低く葺きおろされ、勾配が途中で変化しています。 正面の格子状のガラス窓は一見ステンドグラスのようですが、幾何学模様に切り出した和紙を貼って装飾されたもの。随所に独特の個性がありながら、安定感と温もりが感じられます。
釧路市立博物館〈毛綱毅曠〉/北海道・釧路
釧路市立博物館は1983年に完成した、道東屈指の規模をもつ総合博物館です。釧路出身の建築家、毛綱毅曠が設計。 タンチョウが両翼を広げた形をイメージしてデザインされ、日本建築学会賞に輝きました。 館内の展示は、ダイナミックな空間を活かして立体展示の手法を取り入れた、臨場感と迫力が魅力。釧路の自然とそれに育まれた歴史・文化をテーマとしており、約4,100点もの標本をはじめ資料、ジオラマ、映像など通じてたっぷりと学ぶことができます。
とかち帯広空港ターミナルビル〈黒川紀章〉/北海道・帯広
1981年に開港したとかち帯広空港のターミナルビルは、建築家の黒川紀章が設計しました。飛行機の翼をイメージしたという勾配のある屋根に、煉瓦タイル仕上げの外壁。当初空港建築としては非常に斬新なデザインが注目を集めましたが、十勝平野の田園風景に馴染む温もりのある色合いと存在感で、親しまれつづけています。 黒川紀章が設計した代表的な建築としては2007年、生前に完成した最後の美術館である「国立新美術館」(東京都・六本木)もまた、名建築として知られるところです。