バチカンの新マスコット「ルーチェ」が日本のアニメ風に見える理由
バチカン市国のローマ教皇庁は10月29日、2025年「聖年」の公式マスコット「Luce(ルーチェ)」を発表した。「2025年日本国際博覧会」(大阪・関西万博)にも登場する予定で、そのアニメ調の外観はSNSでも大きな話題になっている。 【画像】ルーチェは巡礼者で、巡礼友達もいる Luceは、イタリア語で光を意味する言葉。カトリックで25年に1度ある「Holy Year(聖年)」のマスコットで、キャラクター設定は巡礼者。2025年の聖年のテーマ「希望の巡礼者」になぞらえたものだ。 また大阪・関西万博においてバチカンはイタリア館の協力を得て展示やイベントを行う予定になっており、ルーチェはその“顔”にもなるという。 ルーチェが発表されるとSNSではさっそく「カワイイ」「非常に興味深い」「ルーチェいるなら大阪万博いくわ」などと話題に。日本の漫画やアニメを思わせるデザインでとくに注目を集めたようだ。 それもそのはず。デザインを担当したのは、日本のポップカルチャーを愛するイタリア人アーティストのシモーネ・レーニョさんだった。 レーニョさんは、ライフスタイルブランド「tokidoki」(日本語の“時々”)の共同創設者で、クリエイティブ責任者を務めている。過去には富士通やキヤノン、ハローキティなどとのコラボ経験もあり、バチカンが日本で開催される万博を視野に起用した可能性は高い。 レーニョさんは、自身のInstagramで「正直に言うと、自分のささやかな芸術的貢献、ポップカルチャー、kawaii(カワイイ)カルチャーをローマ教皇庁に持ち込むことになるとは想像もできませんでした。私の芸術に扉を開いてくださったことに非常に感謝しています」と喜びをつづっている。
ITmedia NEWS