売上減に苦しむ ヴィクトリアズ・シークレット やGAP。ファッションブランド の成長予測はますます困難に
順調に成長するルルレモン
一方、ルルレモン(Lululemon)は、「パワー・オブ・スリー x 2(Power of Three x 2)」という独自の成長計画に関して、比較的順調に推移している。 2022年に発表されたこの計画は、2021年の売上高62億5000万ドル(約9210億1000万円)を2026年までに125億ドル(約1兆8000億円)に倍増させることを目標としていた。3月5日に報じられたように、2023年度第4四半期の売上高は前年同期比15%増の30億ドル(約4420億8000万円)超となっている。これにより、ルルレモンは年間125億ドル(約1兆8000億円)という目標に大きく近づいた。同社の経営陣は、2026年の目標を達成するとの考えを改めて表明した。 特に、大量解雇やインフレといった要因による市場の混乱が続くなかで、収益目標を予測することはより困難になっている。たとえばラグジュアリー業界は、昨年末までのラグジュアリー消費の落ち込みに油断していたようで、ファーフェッチ(Farfetch)やマッチズ(Matches)の売却といった驚きの事態を招いている。 [原文:Weekend Briefing: Fashion companies’ growth is increasingly hard to predict] DANNY PARISI(翻訳:Maya Kishida、編集:都築成果)
編集部