人形の町「まっちゃまち」夏は花火一色 バラ売りで人気
大阪・松屋町 愛称は「まっちゃまち」
人形の町「まっちゃまち」は夏は花火一色 バラ売りで人気 THEPAGE大阪 主題歌:打越元久 レポーター:岡本ゆか 企画・構成:柳曽文隆
「まっちゃまち」の愛称で知られる大阪市中央区松屋町を通る松屋町筋周辺。同筋沿いには人形やおもちゃの問屋が多いことで知られているが、夏はそれらの店が「花火」を売っており、連日多くの家族連れが訪れては、にぎわいをみせている。1本からでも買えるバラ売りの店では、どのような花火が売れているのだろうか? 【別の動画と拡大写真、地図】花火置いてる間、ひな人形とかはどうなってるの? ロケット花火はいま?
子供も買い物で「勉強しまっせ」覚える
同区にある「松屋町筋商店街」では、おもちゃやひな人形、五月人形からお菓子、スキー・スノボ・ゴルフグッズなど数々の問屋でにぎわいをみせている。特に人形などは、関西に住んでいれば、同町の人形問屋のテレビコマーシャルを目にする機会も多かったかもしれない。 そんな人形問屋では、夏になると、多くの店が「花火」を販売する。この地で戦後に開業し約70年営業を続けるという柳井初商店を訪ねてみると、店主の柳井茂さん(51)が店先に立ち、訪れたお客さんに花火の一つひとつがどのように楽しめるかを説明していた。 店に入ると、所狭しと手持ちや打ち上げ、噴き出しといった花火の数々が所狭しと並べられている。「うちに置いてあるのはだいたい200種類くらいですね」と笑顔で話す柳井さん。近年では、コンビニエンスストアなどで袋詰めの商品などが売られているのが一般的に思うが、ここでは1本ずつ売られているのが特徴だ。 しかも、その1本が長いものが多い。「ここでは国産の花火をたくさん取り扱ってますが、1分以上つくものが多く、中には100秒以上つくものもあるんですよ」と柳井さん。長めのものは、子供が手に持つ場合でも安心感があり、長いので喜ばれることが多いという。 それと、ここでは子供が考えながら買い物カゴを手に花火を買う姿も。自分のやりたいものが買えるうえに、会計時に「勉強しまっせ」と言われ、いわゆる値引きを初めて体験できる人も多い。「最近では、家電を買う時でもそうした光景が少なくなってきたんで、『勉強します』の言葉を知らない子も多いですね」と柳井さんは話す。