人形の町「まっちゃまち」夏は花火一色 バラ売りで人気
線香花火は関西と関東で違うの?
線香花火を見ていると、持った感じが硬いもの、柔らかいものの2種類があった。聞けば、関西型と関東型の2つを用意しているという。ワラスボの先に火薬をつけたモノが関西。紙製で明るい色をしたものが関東型となっている。
柳井さんは地元で育っているため、花火販売をしてから、紙製の関東型の線香花火を知ったという。「私はワラスボの線香花火がなじみ深くて、これは少し斜めに持ったら長くつくんですよ」 また「関東の線香花火は、けっこう関西出身の方は、間違って持ち手の方に火をつけて『火がつかなかった』と言ってこられる方もたまにおられるんです。たしかに、手持ち花火の点火部分と似てるので間違えることもあるんです。けど、関西も関東もどちらも楽しめますよ」と続けた。
ロケット花火は鳥獣撃退用で販売
噴き出し花火を見ると「ドラゴン」という商品が人気だ。安価で激しく噴き出すため昔からの人気は健在だとか。 しかし、近年では「打ち上げ花火」「ロケット花火」の売れる事情が変わったとか。「打ち上げ花火は、20メートルくらいドーンと飛んで最後は『パーン』と音がするので、マンションなどでご近所迷惑になるということで、なかなか出来る場所が少なくなっているようです」と話す。 そして、ロケット花火も同様に飛ばせる場所がなく、最近では、畑など持つ人が、鳥やイノシシなどを追っ払うために買いに来るケースが多く、商品名も「鳥獣退散」となっているのには、うなづける。
ひな人形や五月人形は置いてるの?
さて、ひとつ気になることが。同店は「人形」の看板もあるが、この時期は人形はどうしているのだろう? すると「こちらに置いています」と柳井さんが案内してくれたのは店の奥。なるほど、松屋町筋とは反対側の裏手側にも入り口があり、そこに多くのひな人形などが飾られていた。ひな人形や五月人形など、季節によって松屋町筋側に置く商品を変えているそうだ。 この花火については、毎年9月いっぱいまでは店先で販売。だが、基本的に、花火は年中販売しているという。「冬とかは、クリスマスとかスキーとかに使うからと買いに来る方も多いんですよ」 8月末ということで、商品はだんだん先月に比べると少なくはなるが、まだまだ多種類置いているという柳井さん。同町のほかの店も、にぎわいをみせているなど、まっちゃまちの夏は、まだ終わらない。 地図URL:http://map.yahoo.co.jp/maps?lat=34.67371485862716&lon=135.5116489343938&z=17