【高校サッカー三重全力応援】津工業の新たな時代へ!「津工業」を応援したい5つのこと
4.津工の新たな「パスサッカー」と「個」の意識
津工の代名詞はショートパスを中心としたパスサッカー。藤田 一豊前監督からチームを引き継ぎ、就任8年目を迎えている片野 典和監督は「現代サッカーのスピードに合わせた新たな津工のパスサッカーを目指している」と話します。 ショートパスだけでなく、長いボールを組み合わせ、スピード感を意識したサッカーへの進化を目指しています。その中で今年度のチームが意識したのが「個」の力です。 2大会前の開幕戦以降、全国の強豪校と練習試合を組む機会が増えたという津工。 全国レベルのプレースピード、高い強度のプレーを経験する中で、パス精度、ボールを置く位置、状況判断、選手がそれぞれプレーのレベルアップを意識して強くなってきたチームです。 片野監督「2大会前、開幕戦で敗れて感じたのは、最後は個の力ということ。ドリブル、シュート、パス、最後の最後は選手の個の力で勝負が決まる。選手たちには違いを作れ!と何度も言ってきました」と話します。 津工の新たなサッカーが全国にどれだけ通用するか大きな注目が集まります。
5.2年生主体のチームと3人のキャプテン
今年度の津工は2年生主体のチーム。三重県大会の決勝戦は2年生が8人、3年生が3人の先発メンバーで臨みました。 2大会前の開幕戦、応援席で声援を送っていた1年生が今の3年生です。しかし1年生大会に当たるリーグ戦では全く結果を出せず、監督から「史上最弱」を告げられていた世代。1年の時からトップチームにいた土谷選手、中尾選手、そして岸 修斗選手(3年)の3人は「いつか見返してやろう」と誓っていました。 一方、今の2年生は2大会前の津工にあこがれて入学してきた世代。能力の高い2年生の世代が入学したことで、徐々に結果が出るようになったと言います。土谷選手、中尾選手、岸選手の3人がキャプテンとなり、後輩たちをまとめ、夢の全国大会をつかみました。 今の3年生は「2年生がいなければ絶対に勝てなかった。2年生たちが入ってきてくれたことに感謝している」と話し、2年生は「優しくしてくれた3年生、試合に出られていない3年生のために勝ちたい」と話します。 ピッチ、ベンチ、応援席、世代を超えた一体感で目指す「津工の新たな時代」 まずは新年を全国で迎えることを目標に、津工が12月31日の2回戦、堀越との一戦に臨みます。 (取材・文 高校サッカー選手権民放43社/三重テレビ放送)