香港でグリーン債人気、約2兆2000億円発行へ-来年3月までの1年間
(ブルームバーグ): 香港で人気のグリーンボンド(環境債)は、今後数年でピークを迎えるインフラコストを賄うための重要な手段となりつつある。
香港は今年、スタジアムや病院などのプロジェクトに資金を提供するため、約39億米ドル(約5580億円)のグリーン債を発行。2025年3月に終わる1年間で総額1200億香港ドル(約2兆2000億円)のグリーン債とインフラ債を発行する計画だ。
政府の「23年グリーンボンド報告書」のデータに基づくブルームバーグの算出によると、グリーン債で集めた資金の3分の2近くが建設に充てられた。
ビルは重要な焦点だ。財経事務・庫務局の報道担当者によれば、ビルは香港の総電力消費量の約9割を占め、炭素排出の50%超がビル向け発電によるもの。
政府は50年までに商業ビルの電力消費量を15年比で30-40%、居住用ビルについては20-30%削減し、35年までにその半分の達成を目指している。
同報道担当者は取材に対し、「グリーンボンドの資金をグリーンビルディングに配分することは政策目標に沿っている」と電子メールで回答した。
原題:Hong Kong Leads Asia Green Bond Sales Amid Infrastructure Boom (抜粋)
--取材協力:Kiuyan Wong、Ishika Mookerjee、Sanjit Das、David Stringer.
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Lea Mok