はやぶさ2、リュウグウ観測状況は? JAXA会見(全文2)重力モデルの精度向上に
温かく見守っていただければ幸い
それから次のページ、これはカメラでございますけども、紹介しております。そのあとのページは昨年11月8日の、すいません、その前にローバ2の開発の経緯。これは昨年11月にご紹介しておりますがあらためて資料を付けております。その次が昨年の11月8日に発表させていただいたローバ2の状況でございまして、本日の冒頭にも申し上げましたが、この状況から現在も変わりがないということでございます。 このような状況の中にありましても、リハーサルを含めて、分離運用の準備を進めてくださいました「はやぶさ2」チームの皆さまには、この場をお借りして厚く御礼申し上げたいと思います。また各大学が開発したさまざまな移動メカニズムの実験ができなくなってしまうことにより、関係の皆さまへのご期待に応えられなくなってしまったことにつきましては、深くおわびを申し上げたいと思います。 ローバ2の今回の分離運用によりどのような成果が得られるか、温かく見守っていただければ幸いというふうに考えているところでございます。以上で私の説明を終わります。
アウトリーチや教育活動について
吉川:では、また資料のほう、最初の資料に戻っていただきまして、最初の資料の13ページからになります。アウトリーチです。「はやぶさ2」、アウトリーチにつきましても力を入れておりまして、現在もいろいろとやっております。 1つは13ページにあります「はやぶさ2」を利用したアウトリーチや教育活動についての意見交換会の、その2というのをやりました。これはプロジェクト外の方から「はやぶさ2」が得たデータ等、どのようにしたらより良く活用できるかというご意見をお伺いするような会なんですが、8月25日に相模原市立博物館で行って、約30名の方の参加をいただいて、いろんな議論をして、プロジェクトからこのようなデータを出せばより効果的だ、というようなサジェストをいただきました。今回、さらに関西でも意見交換会をするということで、これは9月29日に大阪市立科学館にて開催をいたします。 それから次の14ページですが、これもアウトリーチでトークライブという、これも「はやぶさ2」の成果を皆さんに知ってもらう試みを、到着前にやっていたんですが、現在いろんなデータが出てきましたので、とりあえず番外編ということで、相模原市立博物館で8月25日に行って、今週の週末には大阪市立科学館と、伊丹市立こども文化科学館でも行うということで、「はやぶさ2」のことをいろいろと知っていただこうと思っております。さらには来年、トークライブシーズン2として、これは全国展開をしてやりたいと思っていまして、今、開催地を募集中ということになります。 それから15ページです。国際会議の報告なんですが、これはEPSC-DPSという2つの学会の、ヨーロッパとアメリカの学会の合同の大会が9月の15日から20日にかけて、先週ですけれども、行われました。やはり「はやぶさ2」と「OSIRIS-REx」、結構、かなりの注目があって、下の写真のように会場でも一番広い部屋を割り当てられて、これ、かなり大きなスクリーンがあるのがお分かりだと思うんですが、この大きな部屋がいっぱいになるぐらい研究者が集まって、「はやぶさ2」および「OSIRIS-REx」の成果を聞いていただいたということで、「はやぶさ2」からは口頭発表16件ということになります。