はやぶさ2、リュウグウ観測状況は? JAXA会見(全文2)重力モデルの精度向上に
なんとかそこだけでも確認できないか
産経新聞:なんとかそこだけでも確認できないかなというところではあるんですけど、親機のほうから、例えばONC-T等でちょっとわずかな違いでも検出できないかなという気もしますけれども、その辺は吉田先生ないしは久保田先生、吉川先生、見通し等いかがでしょうか。 吉田:私としてもなんらかの手段があればと願ってるところですけども、小惑星表面、かなり日照ですと明るいですので、カメラでローバを見つけだすというのはそう簡単ではないというふうには私としては考えております。 久保田:1A、1Bも今どこにいるのかというのでいろんな画像を見てますけども、表面は濃淡が激しくて、ちょっとなかなかそこの識別は難しいかなと。 産経新聞:分かりました。ありがとうございます。 司会:それでは次の質問ある方。では一番前の方。
赤道方向に投下した理由は?
時事通信:時事通信の【カンダ 00:30:23】です。ローバ2の投下なんですけれども、この前ターゲットマーカーを2つやって、極方向と赤道方向というふうにやって、結局、赤道方向になったっていうのは、これどういう理由があるのかというのと、今回のターゲットマーカーの投下によって得られた知見で反映されたものが何か具体的にあれば教えてください。 久保田:分離に関することなので私からお答えしますけども、まずターゲットマーカーは予備がありましたので、赤道方向を基本として、極方向のほうも練習っていう意味でやってみました。もともとローバ2につきましては赤道方向の分離のほうが比較的安定といいますか、打ち出し方向としては降下をよく見れるっていう方向ですので、そちらがノミナルで考えていた次第です。 今回のリハーサルの結果、高度1キロメートルで秒速十数センチで分離するっていうことができましたので、リハーサルとしては準備、整えて、東北大学からお話ありました秒速13から17の中で分離することの一応知見が得られたかなというふうに思っている次第です。 【書き起こし】はやぶさ2、リュウグウ観測状況は? JAXA会見 全文3に続く