「このまま持って帰りたいぐらいだよ」 アメリカ人家族が感銘を受けた日本の設備とは? 「これだけは伝えたい」と力説
秋の観光ハイシーズンとなり、外国人旅行者も精力的に日本列島を訪ね回っています。東京の浅草寺・雷門と仲見世通りには、平日にもかかわらず、人、人、人。浅草もインバウンド客でごった返しています。雷門の近くで休憩をしていたアメリカ人家族は、日本のあるファシリティー(設備)に大注目。「このまま持って帰りたいぐらいだよ」と、感激しきりの様子です。 【写真】「はい、これよ。いいでしょう」 ナイスな日本のお土産 実物を見せてくれた ◇ ◇ ◇
「小さい丸いお菓子、あれなんて言うのかしら」
日本で現地購入した上野駅の「ハードロックカフェ」Tシャツが印象的な、父親のデイビッドさん。笑顔が優しい妻のイリアンさん。長男のジョーさんと次男のシールさん。アメリカ・マサチューセッツ州からやってきて、仲睦まじげにバケーションを謳歌(おうか)しています。 2週間の日本旅行は、東京を皮切りに、富士山、大阪、京都と定番コースを組んでいて、鹿児島で桜島も見に行くとのこと。大ボリュームの旅行プランですね。 浅草で和の伝統文化を感じながら、仲見世通りでは食べ歩き。「小さい丸いお菓子、あれなんて言うのかしら。確か、『モチ』よね! おいしかったわ」。お餅に舌鼓を打ったそうです。和菓子をあれこれトライ。家族全員が大満足です。 前夜は、おすしと神戸牛のぜいたくコース料理を堪能。デイビッドさんは「米国ではこの値段で食べることなんてできないよ、日本はステーキが安い。ママが払ったんだけど、いくらだったっけ?」と、長男のジョーさんに聞きます。デイビッドさんは思い出したようで、「ハチマンエン、この発音で合ってるかな。なにせ、日本で買うものはすべて安いんだ」。4人で合計8万円。ドル―円相場は円安基調の中で、母国と比べると断然“お得”だったのかもしれませんね。 ジョーさんのTシャツからのぞく、腕のタトゥーが気になりました。「真」という漢字を入れています。約5か月前に施術を受けたと言います。「アメリカにいる日本のアーティストにやってもらったんだ。『真実(Truth)』という意味を持つと聞いて、この文字を選んだのさ」と教えてくれました。 ここで、父のデイビッドさんが「日本のみんなにこれだけは伝えたいことがあるんだ」と切り出します。 日本に来て驚いたもの。それは「トイレ」です。「日本のトイレの美しさ、整った設備は本当に素晴らしいと思うよ」。ウォシュレット機能や清潔さ、すべてにおいてピカイチだと言います。温厚なデイビッドさんが何度も「美しい」「素晴らしい」と身振り手振りを交えて連呼。相当気に入ったようですね。「これはマジに言うけど、アメリカの公衆トイレはよくなくて、病気になっちゃう。日本はレストランも駅も、どこに行ってもトイレが美しい。このままアメリカに持って帰ってきたいぐらいだよ」。まさに感銘を受けたそうです。 日本旅行の序盤ながら、妻のイリアンさんのリュックにはお土産がたくさん入っています。「はい、これよ。いいでしょう」と、扇子を持って記念写真をパチリ。ちょっぴりシャイなシールさんですが、ニコニコ笑顔で取材のやりとりを見守ってくれました。仲良し家族のとびきりの思い出になるといいですね。
Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム