【飛行機のギモン】行きと帰りで飛行時間が違うのはなぜ?季節によっても変化!?元CAの気象予報士が解説 12月17日は『飛行機の日』【MBSお天気通信】
“飛行時間の違い”が客室乗務員の仕事にも影響 飛行機内で工夫していたことは…
この行き帰りの飛行時間の差は、客室乗務員の仕事にも影響があります。客室乗務員は限られた時間のなかで飲み物や食事のサービス、保安業務を行わなければなりません。そのためフライトごとのタイムマネジメントが大切になってくるのですが、特に冬場は行き帰りの飛行時間の差を意識していました。
例えば(飛行時間の短くなる)福岡から羽田へ向かう便で、羽田発と同じように飲み物のサービスをしていては時間が足りなくなってしまいます。そのため、客数が多いエリアを経験豊富な客室乗務員が担当したり、通常はメニューカードを使用して飲み物を伺うところを口頭で簡潔に説明したりするなどしていました。 このように、少しずつサービスの時間の短縮を図って、飛行時間内に全ての業務を終えられるようにしていました。また、自分の仕事だけに集中するのではなく常に周りの状況を見て、他の客室乗務員の仕事を手伝うなど柔軟に動くことを意識していました。
気象予報士はジェット気流を注視
気象予報士が日々の天気図を解析する際に最初に着目するのがジェット気流です。上空のジェット気流の位置や速さによってその後の天気の移り変わりが大きく変わってくるためです。雨を降らせる低気圧や前線、高気圧などもこのジェット気流によって西から東へ移動するため、西から天気が変わることが多いのです。また、台風が日本付近で東へと向きを変えることが多いのも台風がジェット気流に乗って進むためです。 ジェット気流というと一見私たちの生活とは関わりのないように思えますが、実は身近なところに影響を与えています。年末年始の帰省などで飛行機に乗られる方も多いのではないでしょうか。ぜひ飛行機に乗った際は行き帰りの飛行時間の差にも注目してみてくださいね。 (気象予報士 辻村奈都子)