オリオールズ・菅野 日本球界の発展へ募る危機感説く「選手会は損得じゃない」
オリオールズの菅野智之投手(35)は日本球界の発展を常に考えてきた。20年にポスティングシステムで移籍を模索も断念。当時の30日間の交渉期間に「あまりにも短い。選手に有利じゃない」と感じ、選手会で提言した。その後の働きかけで現在の45日間に延長された。 選手会の重要さも訴えた。18年から6年間、巨人の選手会長を務めた。「会議に出るのは大変だし、本来はやらなくていいことかもしれないけど、損得じゃない。これから入ってくる選手や若い子たちが、より良い環境でプレーできるようにやっている。そういうのは考えてほしい」。 近年は選手会に属さない選手も増えており、選手会側は危機感を募らせている。ポスティングシステムやFAは「今までの人たちが交渉して勝ち取った権利」と強調した。後輩の戸郷らを連れ立って総会に出席するなど、球界全体を考えてきたからこその意見だった。