旅の新トレンド「分散型ホテル」おすすめ 10
2023年8月には、2棟の歴史的建造物を新たに改修し、全4棟16室に増床。写真は、新たに誕生した「島茂屋(しまもや)」の一室。ここでは夕食をゆったりと部屋食スタイルで楽しめるほか、広い中庭から奈良井宿を囲む山々を近くに感じることができる。 プライベートサウナ付きの一棟貸し古民家「かね上屋(かねかみや)」も、「島茂屋」と同時にオープン。こちらは寺の参道脇に位置しており、時に住職、時に僧官と、寺関係者が代わる代わる暮らしていた寺前だったそう。
食事も当然、奈良井宿のローカルな食文化を感じられる内容。地域の⽣産者が⼿がける旬の⾷材などを活⽤し、郷⼟料理や昔ながらの調理法をアレンジしたメニューを提供している。 「温かい母の手料理」がテーマという朝食では、実際に地元のお母さんたちが作るお惣菜が楽しめる。旅先でありながら実家に帰ったような安心感に、心もお腹も満たされるはず。 また、会場となるレストラン「嵓(くら)」は、旧杉の森酒造時代に酒造りの主たる作業が⾏われていた場所。当時使われていた遺構や建材を生かした内装にも目を向けてみて。
そのほか、「歳吉屋」内にある温浴施設「⼭泉SAN-SEN」は、お風呂好きならぜひ利用してみよう。ここでは信濃川の源流であり、⽇本酒製造の仕込み⽔としても活⽤される、⼭の湧⽔を引き込んでいる。 さらに味噌蔵だった建物を改修したバー「TASTING BAR suginomori」や、奈良井宿の地域文化を発信するギャラリー「hoihoi」など、「BYAKU Narai」には奈良井宿の魅力を体感できる施設が目白押しだ。 BYAKU Narai 住所/⻑野県塩尻市奈良井551(歳吉屋) tel. 0264-34-3001
ビル泊/静岡・葵区
歴史的な建築を生かす分散型ホテルが多いなか、商店街の空き店舗を生かした新しいスタイルの分散型ホテルが「ビル泊」。静岡駅近くの繁華街で増えていたビルの空区画を、1室ずつホテルの部屋へ改装し、2020年3月にオープンした。 チェックインはJR静岡駅から徒歩約5分の総合レセプションで行い、それぞれの客室へと向かうスタイルだ。希望すれば、トゥクトゥクでの送迎も行ってくれる。