発語の土台となる「言葉を使わないやりとり」に注目! 言葉が遅い子の親にできること
子どもの好き・興味、ニコッとする場面に言葉を伸ばすチャンスあり
ASDタイプの子の言葉やコミュニケーション力の伸ばし方というと、療育の机上レッスンをイメージするかもしれません。それだけではなく、遊び、食事、着替え、入浴、オムツ替えなど、親子で過ごす一日の生活のあらゆる場面に学びと成長のチャンスがあ ることを教えてくれるのが「ESDM(アーリースタートデンバーモデル)」です。ESDMは、アメリカで開発され、ASDの子のコミュニケーションや遊びのスキルを上げるエビデンスのある超早期介入法として注目されているプログラムです。 「うちの子の好きな物、興味のあることって何かな?」「笑顔になるときは?」と探して、子どもの好き・興味を共有しながら親のほうに注意を引き、人と関わる楽しさを経験させます。 基本的に“子どものリード“に従ったり調子を合わせるテクニックは、遊びだけでなく生活のいろいろな場面で取り入れられます。
西村佑美 (発達専門小児科医/一般社団法人 日本小児発達子育て支援協会 代表理事)