死亡相次ぐ──子どもの「水難事故」防ぐには 5割は川で…危険な場所は? 「浮き具」誤った着用で事故も【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
川遊びをしていた子どもが死亡する事故が、全国で相次いでいます。子どもが行方不明になったり亡くなったりする水難事故の約5割は河川で起きています。川はなぜ危ないか、どう見守るべきか考えます。プールでの事故や浮き具の使い方にも注意が必要です。 【図解】夏に増える水の事故 “6人に1人”溺れる…どんな人がどんな場面で? そこで今回の#みんなのギモンでは、「子どもの水難事故 どう防ぐ?」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。 ●子どもの事故 川が5割 ●プールも注意 浮き具の使い方
■水深145センチ…小5が溺れて死亡
山崎誠アナウンサー 「週末にかけて、子どもが亡くなる水の事故が相次ぎました。7日夕方、愛媛・西条市の川で家族で遊びに来ていた小学5年生の女の子が溺れる事故がありました。女の子は病院に搬送されましたが、その後死亡が確認されました」 「女の子は水深145センチの場所で溺れていたということです。145センチというと、小学5年生の平均的な身長と同じぐらいです。口などは(水面より上に)出ない状況です。警察は事故の詳しい原因を調べています」
■神奈川と鹿児島の川でも死亡事故
山崎アナウンサー 「また5日には神奈川・横浜市の川で、友人3人と遊んでいた小学5年生の男の子(10)1人が溺れ、搬送先の病院で死亡が確認されました。この男の子はライフジャケットは着けていなかったということです」 「6日には鹿児島・南九州市の川底で中学3年生の男子生徒(14)が亡くなっているのが見つかりました。男子生徒は同級生やその保護者と遊びに来ていたということです」 鈴江奈々アナウンサー 「小学校の高学年ぐらいになると、友達同士で外に遊びに行くということもあります。一方で、近くに保護者がいてもこういった水の事故が起きていると思うと、改めて怖さを感じますね」
■7~8月に圧倒的に多い水難事故
山崎アナウンサー 「どんな状況でも起きうるということですね。まず川について見ていきます。警察庁のデータに基づいた河川財団の分析によると、2003~2023年に中学生以下の子どもが亡くなったり行方不明になったりした水難事故は河川が一番多く、5割近い48.5%に上っています」 「次いで海が22.6%、湖など(湖沼池)が13.2%、用水路が9.1%、プールが4.8%となっています。川などでの水難事故は7月と8月、この時期が圧倒的に多いんですね」 斎藤佑樹キャスター 「(事故が多いのは)河川ということで、僕自身も小さい頃は渓流などで遊んだことがありました。いつも遊んでいる場所でも、夜に雨が降って地形が変わってしまうことがあるんですね。そうすると、足がつかなくなってしまうことなどもあるので心配ですよね」