マッカロー氏、マーリンズ新監督に決定…球団発表で「チームを前進させる」と決意、大谷翔平の偉業支えたドジャースの名コーチ
大リーグ、マーリンズは11日、今季ドジャースの一塁コーチを務めたクレイトン・マッカロー氏(44)が新監督に就任すると発表した。マッカロー氏は球団を通じて、「マーリンズの新監督に就くことができて光栄。この数週間は素晴らしいものだったが、今年最後に私や家族が新たな機会を得ることに興奮している。決断力、集中力、注意力を柱に、マーリンズをさらに前進させたい」と決意を語った。 マッカロー氏は捕手出身でプロに入ったが、メジャーに昇格することなく、マイナーリーグで現役を引退。その後、ブルージェイズのマイナー組織の監督などを務めて、2021年にドジャースの一塁コーチに就任した。ドジャースは今年で4シーズン目で、近年は監督候補としても名前が挙がっていた。メジャーの監督は初めて。 ドジャースでは選手に慕われる有能なコーチだった。相手投手の映像を見て、けん制のタイミングや癖を分析する能力に定評があった。試合前にパソコンとにらめっこしながら、気づいた点をノートに書き留め、選手と意見貢献する姿もよく見られた。 今季、大谷翔平が前人未到の「50ー50」を達成。マッカロー氏は陰の立役者とも言われ、日本選手歴代1位の59盗塁を達成した大谷と「二人三脚」で相手投手を分析し、盗塁成功率を急上昇させた。マッカロー氏は「いくつかの盗塁は助けになっていると思うけど、翔平はとても頭がいいから。彼がコンピューターを見て『これ見てよ』と我々に教えてくれることもあった」と語っていた。 そのドジャースで培った分析力とリーダーシップの経験を、今度は現場のトップとなって若い選手が多いマーリンズに持ち込み、低迷するチームの再建を担う。
中日スポーツ