“夜泣きを止める”お守りなど350種類 陰陽道の流れくむ安倍晴明の師匠ゆかりの「賀茂神社」【福井】
福井市清水地区に、陰陽道の流れをくむ古社がある。代々伝わる秘伝書に基づき作られたお守りの数は、350種類。子供の夜泣きを止める…など珍しいものも。 雨が続く北陸で、貴重な冬の晴れ間を逃すまいと、福井市中心部から車を走らせること30分。嶺北一の高さを誇る「大鳥居」を目指して石段を登ると、目的地の賀茂神社に到着する。 平安時代の陰陽師・安倍晴明の師匠である賀茂氏によって伝えられたという古社で、717年に創建された。大鳥居をくぐると、木々の生い茂った広い境内が広がり、祓所へと続く。 陰陽道の流れを汲む賀茂神社。まずは陰陽串で身を清める。祓所の奥には干支の神様が祀られたお社が7つあり、その年の干支や自身の干支にお参りをすることができる。 拝殿に進むと、天井には祭神や干支が描かれている。心の中で願い事を唱えながら「諸願成就石輪」を1回転させれば、その願いが叶うとされている。 最後に、お守りを授かるべく授与所へ。賀茂神社が授けるお守りは350種類あまり。代々伝わる陰陽道の秘伝書に基づき作られているという。 大願成就や商売繁盛など定番のものに加え、晴天を願うものや子どもの夜泣きを止めるといった、他ではあまり見かけないものも。病気を治すお守り一つをとっても、部位や症状ごとに50種類以上もある。宮司によると「がんの治癒や除霊、家内安全のお守りがよく求められる」という。 あなたの願いをかなえるお守りも、あるかもしれない。
福井テレビ