【バスケ日本代表】“ホーキンソンのように” 渡邉飛勇が新天地・信州で目指すビッグマンとしての成長
信州での出場機会増加「本当に楽しみ」
東京五輪での代表選出を経て、2021年から琉球ゴールデンキングスでプロキャリアをスタートさせた渡邉。当時の信州入りは叶わなかったが、勝久HCは渡邉がポートランド大でプレーしていた時からチームに誘っていたという。 「彼がポートランドにいるときに、なんとか獲得したいと思い、どうにか本人に辿り着くように家族に連絡をさせてもらうなどアプローチをしていました」 勝久HCは続ける。 「彼はルーキーシーズンに琉球でプレーすることを選択して、とても強いチームで、とても良い経験になったと思う。今回、彼が琉球を離れて、どうなるかは分からなかったが、早い段階で話し合っていた。(声をかけていた)タイミングは何年も前からだったが、今回の編成に関しては、(声をかけていたのは)一番早い方の1人。とても早い段階で話し合っていました」 パリ五輪では渡邉はもちろん、元信州のジョシュ・ホーキンソンや兄で日本代表アシスタントコーチを務める勝久ジェフリー氏の存在もあり、日本代表の躍進を見守った。 「個人的に応援している人たちがたくさんいる中で、(フランス戦は)勝てる試合だと信じていました。そのときは実家から家族と観ていて、結構熱くなっていて、まずはジョシュのブロックにヒートアップして、その次に飛勇のブロックだったので、さらに大声を出して応援していましたね」 パリ五輪で一躍注目度が増した渡邉だが、信州への移籍は更なるステップアップを目指しての決断となる。琉球ではジャック・クーリーやアレックス・カーク、アレン・ダーラムら重量級のビッグマンが多く所属。ただでさえ競争が激しい中で、度重なるケガにも悩まされ、思うようなキャリアを歩めなかった。だからこそ、新天地では出場機会の増加や自身の成長にこだわる。 「過去3年間は自分の才能に頼っていた部分があったと思う。勝久HCの元でならより良い選手になれると思います。(3年前に)声をかけてもらった時も同じ思いでした。より良い選手に成長できると思います」 日本代表でチームメイトだったホーキンソンからも信州入りを後押しされたという。 「信州に来る前に彼とたくさん話したので、かなりいい印象をもって信州に来ることが出来ました。彼は『コーチマイクがキャリアを変えてくれた』と言っていて、信州に来る前のホーキンソンを知っていたらディフェンスはあまり良くなかったと思います。でも、信州でプレーした後は(パリ五輪で)ウェンビー(ウェンバンヤマ)をブロックしたり、ピック&ロールの対応も素晴らしかったり、かなりディフェンスが成長しました。だから、彼は僕も『同じように成長できると思う』と言ってくれました」 信州では琉球とは違い、外国籍のセンターはウェイン・マーシャルのみ。渡邉自身の出場機会の増加が見込まれ、求められる役割も大きくなる。 「(大きな役割を担うことは)本当に楽しみです。エリー(エリエット・ドンリー)選手とウッドベリー選手、石川選手はパスがうまい。(彼らとプレーするのは)本当に楽しみですし、自分の役割が大きくなることも楽しみです」