大阪府は16日午後、大阪府庁で「第52回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議」を開いた。吉村洋文知事は会議冒頭で、今月20日までが期限となっている緊急事態宣言が解除された場合について、「まん延防止等重点措置を適用して感染対策をしっかりとっていくことが非常に重要ではないかと思っている」と述べた。 【中継】大阪府がコロナ対策本部会議　宣言解除の要請は？（2021年6月16日）

[写真]会議冒頭で発言する大阪府の吉村洋文知事＝16日正午すぎ、大阪府庁で

　吉村知事は会議冒頭で「緊急事態宣言の期間中、多くの府民のみなさん、事業者のみなさんの協力のおかげで、感染者数、医療提供体制を含め、感染が非常に多かった時期と比べると10分の1くらいまで減少しています。それに伴い医療のひっ迫状況も緩和されてきている状況となっています」と話した。

　しかし、新しい変異株としてのインド株が大阪府ですでに確認されていることを受け「これが今後どういう動きをするかもなかなか見えない。また、里奈運土をなんとしても防がなければならないと思っています。緊急事態宣言をどうしていくのか、これは最後、国が判断するわけですけど、大阪府としてもこれに対してどういう風に要請していくのかということを今日の会議で最終決定したいと思っています」と述べた。

　また、緊急事態宣言については「単純に解除するということは反対だと僕は思っています。感染対策を継続して行っていく必要がある。そういった意味でのいまの感染状況、医療提供体制を踏まえた上でも、まん延防止措置の適用をして感染対策をしっかりとっていくということが非常に重要ではないかと思っています」と話していた。