新型「GRヤリス」が欧州に登場!「サーキット」仕様の中身とは?TGRラリードライバー開発の特別仕様車も!
トヨタは、今年の東京オートサロンで世界初公開した新型「トヨタ・GRヤリス」を欧州市場向けに発売することを発表した。新型GRヤリスは、初代GRヤリスが成功を収めた要因のすべてを高次元に引き上げ、ドライバーズ・エクスペリエンスを向上させている。280PS/390Nmにパワーアップされた直列3気筒1.6リッターターボエンジンと、8速化された新開発の GAZOOレーシング・ダイレクト・オートマチック・トランスミッションを搭載。ドライバーズコックピットのデザインを変更し、レーシングカースタイルのデジタルメーターを採用している。また、ボディ剛性の向上、サスペンションの強化、フルタイム全輪駆動、選択可能な新しいドライブモードを標準搭載し、パワートレイン冷却パッケージを標準装備した「サーキット」仕様が欧州で展開される。また、発売に伴ってTOYOTA GAZOO Racingの世界チャンピオンドライバーが開発した、オジェとロバンペラの特別仕様車が発売される。新型GRヤリスは、2024年夏より欧州全域で発売される。 【写真を見る】欧州市場に登場した「GRヤリス」※本文中に写真が表示されない場合はこちらをクリック【25枚】
パワーと耐久性をアップした3気筒ターボエンジンと、新開発8速ダイレクト・オートマチック・トランスミッションを新搭載!
発売当初、市販3気筒エンジンとしては世界最強の性能を誇っていたGRヤリスのターボエンジンだが、新型モデルでは、最高出力は従来の261馬力から280馬力に(19馬力アップ)、最大トルクは360Nmから390Nmに(30Nmアップ)向上された。エンジン出力の向上と同時に、耐久性も向上され、全日本ラリー選手権と全日本耐久レースで、サーキットとラリーステージを想定したテストが実施され、バルブトレインの強化、新しい排気バルブ素材、D-4ST燃料噴射圧の向上などが施された。欧州向けモデルでは、冷却性能パックを含む「サーキット」仕様が設定されている。これには、フルスロットル走行時の信頼性を向上させる新しいサブラジエーター、エアインテークの変更、インタークーラースプレーが装備されている。 新開発の8速GAZOOレーシング・ダイレクト・オートマチック・トランスミッションの導入は、新型GRヤリスの大きなトピックだ。従来の6速マニュアル・ギアボックスのオプションとして提供され、能な限り速いシフトダウン速度が重視されている。オートマチックに変更することで、ドライバーはステアリング操作やブレーキ、スロットルペダルの操作に集中できる。ギア数を6段から8段に増やすことで、より緊密な変速比を実現。また、新トルクコントロールシステムと小型で高応答なリニアソレノイドを採用。変速クラッチには耐熱性の高い素材を採用し、制御ソフトのチューニングによって世界最高レベルの変速速度が実現されている。