新型「GRヤリス」が欧州に登場!「サーキット」仕様の中身とは?TGRラリードライバー開発の特別仕様車も!
TGRラリーに貢献した選手が開発した2車種の特別仕様車が登場!
新型GRヤリスには、TOYOTA GAZOO Racing ワールド・ラリー・チーム(TGR-WRT)のチャンピオンドライバーであるセバスチャン・オジェ選手とカッレ・ロバンペラ選手の意見を取り入れた2つの特別仕様車が設定された。この特別仕様車は、2023年の東京オートサロンで発表されたコンセプト・バージョンにインスパイアされたモデルとなっている。各モデルには、標準のGRヤリスに搭載されている「グラベル」と「トラック」モードが、各ドライバーのハンドリングとパフォーマンスの好みを反映した設定に変更されている。また、エクステリアとインテリアのスタイリングにも特別仕様車が採用された。両車とも、GRヤリスの最新型1.6リッター・ターボ・エンジンが搭載され、最高出力280DIN馬力、最大トルク390Nmを発生し、6速インテリジェント・マニュアルトランスミッション(6iMT)と組み合わされる。 GRヤリス「オジェ・エディション」には、新たに「モリゾウ」と「セブ」と名付けられた2つのAWD制御モードが追加された。モリゾウモードは、モリゾウ(豊田章男氏)がラリーでの経験をもとに開発。加速時、部分加速時、ブレーキング時に安定したタイムを出せるように調整されている。オジェが開発したセブ・モードは、前後のトルセン式リミテッド・スリップ・ディファレンシャルと全輪駆動を使い、リア・アクスルにトルクを配分することで、比較的簡単にクルマの後部を振り出すことができる。これにより、ドライバーはクルマと完全につながっている感覚を得ることができ、高速走行のボディコントロールでより速いタイムを出すことができる。 オジェ・エディションのボディワークは、専用のマットステルスグレー塗装仕上げで、ラジエーターグリルと18×8JのBBSアロイホイールには、オジェの母国であるフランス国旗があしらわれている。フロントウイングにはWRC記念ステッカーが貼られている。インテリアでは、助手席側のインストルメントパネルにWRC優勝記念プレートが、ステアリングホイールにはブルー、グレー、レッドのコントラストステッチ(フランスのナショナルカラーにちなむ)が施されている。