足の不自由な息子が修学旅行で海外へ 転倒に忘れ物……想定外のアクシデントが続き、どうなる?
■見送り後に車に息子のお財布が そして、他のママたちとともに電車を見送り、車に戻ると、なんと車の床の上にドルがすべて入ったお財布が落ちていました。息子は集合時間よりかなり早くの電車に乗ったため、この駅からすぐに成田エクスプレスで向かえばギリギリ間に合うのですが、すでにスーパーで夕飯用のお刺し身を買ってしまっていました。でも、行かないわけにもいかず、お刺し身を諦めかけたところで、夫が車で10分ほどの場所にいることが分かり自宅へ荷物を運んでもらえることになりました。 成田空港の集合場所に着くと、親友くんたちと楽しそうにしている息子がいました。「コウ~!お金来たよ~」とみんなに言われる中、息子に財布を渡し、少し離れたところからこっそり息子たちを見送りそのまま帰宅しました。電車に乗った時間は往復3時間以上、成田空港滞在時間は30分という状況でしたが、なかなか見ることができなくなった息子の普段の友人たちとのようすを知ることができたので、これも良い思い出と思うことにしました。そして今回の旅行では、息子の気持ちを最優先にサポート体制を組んでくださった引率の先生方の温かいご配慮を何度も感じ、改めて学校に感謝しました。 さて。出発後の息子は、たまに写真をポンと送ってくるくらいで、ほぼ音信不通でした。私が「足は大丈夫?」とLINEをすると、ひとこと「よゆー」とだけ返ってきて、また音信不通になりました。いよいよ息子も本当に親離れをする時期が来たようです。 ※AERAオンライン限定記事
江利川ちひろ