米ニューオリンズ襲撃事件の容疑者、現場を入念に下調べか FBIはエジプトとカナダへの渡航歴を調査
元日に米ニューオリンズで14人が死亡した襲撃事件を捜査しているFBI(米連邦捜査局)は5日、シャムスディン・ジャバール容疑者(42、事件で死亡)のエジプトとカナダへの渡航歴について調べていると発表した。 また、容疑者がかつてニューオリンズを訪れた際にメタ社製のスマートグラスで撮影した映像も公開した。映像には、今回の事件現場である同市フレンチクォーターのバーボンストリートが写っていた。容疑者は昨年10月と11月の少なくとも2度、同市を訪れ、賃貸住宅に滞在していたという。 さらにFBIは、容疑者が2023年6月22日から7月3日までエジプトのカイロを訪れていたほか、直後の7月10日にカナダのオンタリオ州を訪問していたことを明らかにした。容疑者は7月13日に米国に戻った。 米陸軍の退役軍人であるジャバール容疑者は、新年を祝う人々らにトラックを突っ込ませて14人を殺害した。また約30人が負傷した。容疑者は警察との銃撃戦の末に死亡した。 FBIはテロ攻撃と断定した。 地元検視局は犠牲者14人の身元を確認した。最年少は18歳、最年長は63歳で、多くが20代だった。