食材は、調理の仕方によって栄養価が全然違う! 栄養を「摂りこぼし」しないコツとは?
レシピと少々違う作り方をしても味には遜色なし
食材の解説がひととおり終ったところで、豚ニラ炒めを作ります。 レシピでは、玉ねぎとにんにくは薄切り、ニラは数cmの長さに切るよう指示があります。ですが、栄養効果を最大限にするため、玉ねぎとニンニクはみじん切り、ニラは葉先はざく切り、それ以外の部位は細かく切ります。 下ごしらえが終わったら、調理に入ります。まず、にんにくを熱します。高温で炒めすぎるとアリシンは消えてしまいますので、弱火で短時間にとどめます。 そのあと、豚肉を加えて炒め続けます。長時間加熱だと、ビタミンB1が半減するので注意。 玉ねぎ、調味液、ニラの順に加えていき、炒めます。レシピでは「強火」でとありますが、ここでも弱火でやってみます。 ニラは、炒めるとビタミンCは4割ほど減りますが、β-カロテンとビタミンEの吸収力はアップするそうです。ビタミンCは、ほかの食材で確保しましょう。 こうして、豚ニラ炒めが完成しました。レシピとは異なる切り方・火加減でしたが、それでも風味は損なわれることはなく、むしろ、よりおいしいくらいでした。 本書を参考にしながら調理をすると、食材と栄養への興味が高まり、より健康的な食べ方が習慣づいてきます。 よりヘルシーな食生活を目指しているなら、手引きとしてこの書籍を活用されることをおすすめします。 s
鈴木拓也