「コートは1枚、服は1週間分」で十分。母子3人団地暮らしの心地いいものの持ち方
毎日過ごす自宅だからこそ、心地いい空間にしたいもの。インスタグラムで1.7万人のフォロワーをもつmarco(マルコ)さんは、家族全員が快適に暮らせるような工夫を随所に散りばめながら、リノベなし・DIYなしで築32年の団地を住みやすくアレンジしています。部屋を整えたことで性格も前向きになったというmarcoさんに、自宅の住み心地を上げるコツを教えてもらいました。 【写真】コンパクトでもすっきりした洗面所
忙しいときこそ、部屋の整理が必要だった
子ども2人と築32年の団地で暮らすシングルマザーのmarco(マルコ)さん。家の中をすっきりと整え、シンプルに暮らすインスタグラムの投稿が多くの方から支持されています。しかし、意外にもこれまでは「時間の使い方があまり上手ではなく、ここまですっきりと暮らせてはいなかった」と言います。 marcoさんが重視している家の中のあり方は、「必要なものが必要なときにすぐに使える状態で手にとることができる」こと。そのためには、今の自分にとって必要なものだけで整える必要があります。 「仕事や家事、育児などに追われて忙しい日々を過ごしていると、部屋の整理や掃除が行き届かなくなりがちですが、忙しい人こそ部屋を整えるといいと思っています」 そんなmarcoさんが実践する部屋の整え方を教えてもらいました。
いらない・不要なものは、意外と簡単に見つけられる
「持たない暮らしにあこがれるが、ミニマリストになるのは難しい」「掃除は定期的に行うものの、家の中がものであふれて雑然とした雰囲気になっているのが気になる」という方も多いかもしれません。 「ものを捨てようと思い詰めなくてもいいと思います。絶対にここまでの物量にしなければならないという基準はありませんし、自分にとって必要なものの数は人それぞれ異なります。とはいえ、不要なものは家の中のそこかしこに存在しているかも…」 そんなmarcoさんが処分したのは、主に下記の3種類に該当するものでした。 ・他人の目を気にして購入したもの ・だれかの趣味を優先させて購入したもの ・今のライフスタイルに合わないもの 「これらを処分の目安にすることで、捨てるものと残すものの線引きが簡単になりました。残した洋服の枚数の基準は、コートは1枚、服は1週間分だけ。平日は仕事、休日は子どもたちと公園という定番のルーティンには、よそいきのワンピースも必要ないと処分を決めました。自分にとっての不要なものや手放したほうがいいものは、自分の思考や気持ちに耳を傾けることで見えてきたんです。ものを手放す前に、自分なりの捨て基準を設けるといいことがわかりました」