民主国家としての未熟さが露わに…「韓国の戒厳令」は5カ月前に予言されていた 朴正煕政権のデジャブ
核武装も後追い
――なるほど、今と実に似ている。 鈴置:朴正煕大統領はもうひとつ取り組みました。核開発です。米国から見捨てられる以上、自分で核を持つしかない、との判断です。 ――尹錫悦政権も? 鈴置:それも似ています。韓国の保守の言説からは、核武装の兆しが読みとれます。日本は、ここを見据える必要があります。 鈴置高史(すずおき・たかぶみ) 韓国観察者。1954年(昭和29年)愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。日本経済新聞社でソウル、香港特派員、経済解説部長などを歴任。95~96年にハーバード大学国際問題研究所で研究員、2006年にイースト・ウエスト・センター(ハワイ)でジェファーソン・プログラム・フェローを務める。18年3月に退社。著書に『韓国民主政治の自壊』『米韓同盟消滅』(ともに新潮新書)、近未来小説『朝鮮半島201Z年』(日本経済新聞出版社)など。2002年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。 デイリー新潮編集部
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