「なんで今なの!?」忙しすぎて爆発寸前のワーママに突如言い渡された“夫の転勤” ノリにノッてる夫に妻の本音は…
「オレ、来年、転勤だわ」
おっ、おん。 子供達にご飯を食べさせながら、手が止まります。 「場所は関東。今日、研究所のトップに来年異動しないか。どうだろう?って言われた」 我が家は関西のとある都市に住んでいます。 家族帯同で転勤となると、子供達は転校・転園、私は転職となるでしょう。 一方で、「ついに来たか……」という気持ちはありました。 結婚して12年。夫は同じ研究所にずっと勤務していました。 彼の所属企業の研究所は国内外に多数点在しており、数年に1回転勤している人も沢山いらっしゃるとのこと。 うむ。 さて、夫の状況を説明したいので、またまた時を少し戻させて下さい。 ぐーんと過去に戻り、時は2017年。 私は、ある学会に出席していました。 たまたま夫の研究所の方とお話する機会があり、彼の状況をそれとなく聞きました。 我が家はお互い、研究の守秘義務もあるため基本仕事の話はしません。 夫婦といえど、よく分からないので現場の様子を探りました。 すると、 「奥さん、ぽに夫って、凄いんだよ。あんなにテクニカルスタッフがついている研究員は異例だよ。実績出してるから会社としても、ぽに夫の分野を拡張させるらしいよ」 と。 どうやら、
夫の仕事がノリに乗っているらしい
彼は、花形の研究内容ではなく、地味な分野。 しかし、入社してから10年以上経ち、コツコツと積み重ねてきたものが花開き、周囲の方から信用も得始めていたようです。 研究職の雇用形態ってよく分からない方もいるでしょう。 研究員が1人で何でもかんでもしてしまうと効率が悪いため、実験の手を動かす部分は研究補助の方に頼みます。 もちろん当の研究員は、サボれる訳ではなく、 ・論文を調べたり ・出てきたデータを考察したり ・次の試験系を組み立てたり ・学会に行ったり ・研究の予算を申請したり やることは山のようにある。 そして、基本研究補助の方は彼の企業の場合、残業なしで帰るので、もしも延長したら引き継ぐこともあるらしい。 …知らんけど。 で、夫はこの研究補助の方がこの時、 7~8人、いるみたい。