町民の約半数が高齢者 大阪・豊能町でAIオンデマンドバス社会実験
車両は乗車定員8人のワンボックス車3台
実証実験が行われるエリアは、町の人口の4分の3強が住む同町の西地区内に設定されています。今回の実験で、同協議会はエリア内に115か所の乗降場所を設定。配車予約の方法は、スマホアプリ(終日受付)もしくは電話(平日の午前8時45分~午後0時・午後1時~午後4時受付)の2種類を用意しています。 使う車両は、乗車定員8人のワンボックス車3台。運賃は、住民に乗り慣れてもらうために今回は無料にしていますが、本格運行時には有料化する予定です。実験期間は2月1日~28日までの1か月間で、運行時間は午前9時から午後5時まで。
阪急バス社長「実験を通じて実際にどうなのかを検証」
1日午前の出発式で、阪急バスの井波洋社長は、「実験エリアの面積や人口を踏まえて、稼働台数を3台にすれば(予約してから)10分ほどの待ち時間でご乗車いただける、というシミュレーションを行っています。実験を通じて実際にどうなのかを検証します」と話しました。
町長「町外の人々から選ばれる町にしていきたい」
同町の塩川恒敏町長は「町外の人々から選ばれる町にしていきたい。そのためにこのHANI+が走り回って活躍することが一番の願い」として、このバスによる交通利便性の向上と町の活性化の実現に期待しました。 (取材・文:具志堅浩二)