気になる!プロ野球選手の夏場の疲労回復術【山本萩子の6-4-3を待ちわびて】第123回
疲労回復で注目度が高まっているのが、睡眠です。先日、ヤクルトの長岡秀樹選手にインタビューした時には、睡眠を熱心に研究していると話していました。 睡眠の質を上げることがパフォーマンス向上につながる。大谷翔平選手をはじめ、一流選手が取り組んでいるのは有名ですが、菊池雄星投手はなんと1日13時間も寝るそうです。ある試合で、左肩のあたりが痙攣して途中降板した際には、記者に「11時間しか寝られなかったからだろう」と答えてみんなを笑顔にしました。 近年は睡眠の質を改善するマットレスが人気ですが、それを遠征先まで持っていく選手も多いとのこと。高級な寝具メーカーのショールームにいくと、自分の体の重心を計測して、最適なマットレスや枕をオーダーメイドしてくれます。高級なものでも、自分への投資だと考えたら安いものですよね。 余談ですが、寝具メーカーがスポンサーについているプロアスリートが首を寝違えた際は、絶対に「寝違えた」というワードは使わないとか。 あとは、リカバリーウエアも人気が出始めているそうです。睡眠の質を上げる特殊な繊維など、疲労回復に効果があるとされていて、多くのアスリートが着用しています。 精神的なストレスの発散という点では、食事を推奨する方が多いですね。元ヤクルトの五十嵐亮太さんもそのひとりで、「食事を楽しめる選手のほうが、いろいろメリットが大きい」とお話しされていました。 過酷な夏場は食欲が落ちてしまいますが、そんな時こそたくさん食べて体力をつける必要があります。食べることを楽しめさえすれば、どんな季節でもベストな体重を維持しやすいんだそうです。食べることや料理が趣味だったり、美食家が多いのも頷けます。 私のストレス発散は、神宮球場での野球観戦でしょうか。ここ最近は悔しい試合も多いですが(苦笑)、それでも試合の中できらりと光るプレーを見るたびに心が躍り、応援歌を歌ってビールを飲んでいると嫌なことを忘れてしまいます。それが私のストレス発散術であり、疲労回復術なのです。 みなさんもスタジアムで、日頃の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。もちろん、飲み過ぎには注意してくださいね。 それではまた来週。 構成/キンマサタカ 撮影/栗山秀作