【保存版】2024年国内女子ツアーを37試合すべて現地で見たプロが総括!
10月に入りシード権争いも視野に入る中でシード圏外から佐藤心結選手が「スタンレーレディスホンダ」で今季8人目初優勝を飾り、10月に入ると安定した成績を続けていた山下選手が「富士通レディース」で古江彩佳選手をプレーオフで破り今季初優勝。飛距離が落ちて来たことで大嫌いなトレーニングを始めたというイ・ミニョン選手が今季30代以上での初優勝を「NOBUTAグループマスターズGCレディース」で飾りました。「三菱電機レディス」では岩井千怜選手が優勝し、2位に岩井明愛選手と姉妹で躍動し地元大会を大いに盛り上げました。 残るは4戦。米女子ツアー参戦を表明する山下選手、岩井姉妹、竹田選手らのポイントランク上位陣は勝てば2年間のシード権が手に入る「TOTOジャパンクラシック」へと照準を定めていたことでしょう。初日に9バーディノーボギーと気を吐いたのは脇元華選手。コ・ジンヨン、キム・ヒョージュ、古江彩佳選手らの実力者が上位に名を連ね、岩井千怜選手は4アンダー10位タイ、竹田選手は3アンダー15位タイ、山下選手は2アンダー34位タイ、岩井明愛選手はイーブンパー56位タイからのスタートとなりました。
2日目に65を叩き出した竹田選手が首位の脇本選手に3打差まで迫り一気に4位タイに浮上。岩井千怜選手も68でプレーし5打差の8位タイ、山下選手も68と伸ばし21位タイまで順位を上げます。3日目は悪天候の予報で中止になり3日間の短期決戦となった最終日は、最終組が伸び悩む中で飛距離を武器にスコアを5つ伸ばした竹田選手と正確性を武器に戦うマリナ・アレックス選手との一騎打ちとなりプレーオフに突入。6ホールの死闘の末、竹田選手が今季8勝目を挙げ米ツアーへの切符を手にしました。 11月に入り「伊藤園レディス」では73位にランクしていた山内日菜子選手が17番ホールのチップインバーディで2勝目を狙った安田祐香選手を振り切り今季初優勝を飾ると、予選落ちした竹田選手の年間女王獲得が決定し、会見はリモートで行われました。 シード権争いの最終戦「エリエールレディス」ではパターをチェンジした山下選手が完全優勝で今季2勝目を飾り、来年以降ツアーを休止すると発表した上田桃子選手を予選ラウンドのあとに有志達がセレモニーを行いました。いつもツアー会場にいるのが当たり前の選手がいなくなることの寂しさを改めて感じましたね。 河本結、渡邉彩香、岡山絵里、内田ことこ選手らがシード権復活し、初シードを決めたのは鶴岡果恋、小林夢果、小林光希、ウー・チャイェン、リ・ヒョソンらとなりました。