「まさかの2回連続追加招集された男」柏レイソル・関根大輝が代表経験で持ち帰ったもの…レベルが上がるたびに「急成長できる理由」を語る
追加招集から1時間で向かったA代表
A代表を経験した前と後では意識がまったく別次元。あの短時間でA代表としての意識をしっかりと己に植えつけてきたことがさらなる成長の呼び水となっている。 それは思いもよらない通達だった。 10月5日、横浜F・マリノスにホームで勝利した後、高井幸大のケガによって追加招集でのA代表入りが告げられた。あまりに急だったため1日遅れの出発でも良かったそうだが、すぐに自宅に戻ってパスポートをピックアップし荷物を素早くまとめると、連絡を受けてからわずか1時間後にクラブハウスを出発して羽田空港に向かった。 無論、パリオリンピック後はA代表入りを目指してきた。ケガもあって9月シリーズは呼ばれずに悔しさが胸に広がった。チームの戦いに集中しつつ、森保一監督はじめ代表スタッフの目を意識してきただけに、追加招集の知らせに心のなかで小さなガッツポーズをつくったことは容易に想像がつく。 追加招集からあまりに早い羽田空港到着に、指揮官からも「すごいね」と驚かれたという。飛行機のなかでは「試合の疲れもあってぐっすり寝ました」。サウジアラビア入り後もしっかり休んでコンディションを整えてから初日のトレーニングに参加。チームにすぐに溶け込み、ロンド(鳥かご)では自ら南野拓実、遠藤航、守田英正、鎌田大地、堂安律ら中盤の選手が多くそろうグループに飛び込んだ。 「このグループでちょっとやらせてもらいたいなと、思い切って。別にミスってもいいかなと思ったんです。案の定、ミスりましたけど(笑)。譲瑠くんも同じ考えだったので、ずっと一緒のグリッドでやることになりました。 海外のサッカーをよく見るんですけど、画面のなかで見ているような選手たちは思った以上にうまくて、最初のロンドでびっくりしました。世界のトップレベルでやっている選手なので遊び心があるし、何より余裕がありましたね。ロンドに限らず、それはプレー全体に言えることでした。泥臭いプレーとか走るとか闘うとか当たり前にやっていて、そのなかでもいっぱいいっぱいではなく、簡単なミスもない。いや、もう楽しかったですね」
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