レスリング協会が会見(全文1) 栄強化本部長から辞表「不徳の致すところ」
選手・コーチ間のルールづくりや選考過程の透明化など提言
皆さんもご存じのように、今回の告発状はパワハラ問題、および若干、金銭に絡む問題にも触れているところですが、この金銭問題については時間的制約もあって、また内閣府との協調も必要、の指導を受ける必要もあって、今回の第三者委員会の調査の対象からは外れております。その意味で今回の調査報告書はパワハラ問題に限定されていると、こういうことでございます。 この報告書はこれらの事実認定を踏まえて種々の考察を行って、5点の提言をしております。第1点は行為者、栄コーチですけれども、行為者への処分。それから第2点が、再発防止のための方策づくり。第3点が、選手とコーチ間のルール作り。第4点が、ナショナルチームの選手・コーチの選考過程の公平・公正化、透明化であります。第5は協会の運営、第三者を入れたらどうかというような内容の提言でございます。以上でございます。 詳細は原本をお読みいただければ。なかなか丁寧な認定をされておりますし、格調の高い指摘をされておりますので、お読みいただければと思います。以上です。
内閣府の調査や金銭問題に関する調査は継続
司会:調査報告書と先ほどの理事会についての内容を金森弁護士のほうから説明をいたしました。続きまして、協会を代表しまして福田会長のほうから発言をしたいと思います。会長、お願いいたします。 福田:今回、パワハラがあったと認定された栄本部長は、本日付で協会本部長を辞任する旨、辞表が谷岡副会長を通じて理事会に提出され、理事会ではこれを受理いたしました。自分の不徳の致すところですというコメントが付いておりました。栄本部長は現在、常務理事の職にありますが、同氏に対する倫理規定に従った協会としての処分は、追って行うこととなりました。これは内閣府の調査がまだ継続いたしておりますことでもありますから、金銭問題に関する点もまだ未了だからであります。 そのほか、再発防止策や組織改善、選手・コーチ選考基準等について早急に理事会に、あるいは倫理委員会から提案に基づき、特別委員会を開いて対策を講じるということになりました。金銭問題の調査の方法や時期については内閣府の指導を仰ぎながら、具体的に方法を進めたいというふうに思っております。 金森:倫理委員会からの研修と、それから内部通報制度の補充の提案があって、それを理事会で承認したということを。 福田:それから、倫理委員会から、内部通報制度、それから。 金森:通報制度の整備。 福田:通報制度の整備、それからもう1つ、なんだった。 金森:研修。 福田:倫理研修を行うということも提案されまして、それを本日の理事会で、これも承認をいたしました。それらに基づいて、調査報告書等でも改善、改革ということをしっかり今後、協会としてはやっていきたいというふうに思っております。以上です。 司会:ではこれから質疑応答に入らせていただこうと思いますので、挙手されて、社名とお名前をおっしゃってください。どうぞ。 【連載】パワハラ問題でレスリング協会が会見(全文2)へ続く