姑から「不妊の嫁」と呼ばれ、夜の生活まで監視される生活。想像を絶する嫁姑問題を描いた作品4選【書評】
母親だから当たり前? フツウの母親ってなんですか
ひと昔前までは「男は仕事、女は家庭」という考え方が当たり前の世の中だった。男女平等を謳う昨今では時代錯誤ともいえそうだが、なんだかんだで「男だから」「女だから」という風潮はまだ根強く残っているような気がする。
『母親だから当たり前? フツウの母親ってなんですか』に登場する主人公・あかりは、あまり家事が得意ではない専業主婦。そんな彼女にモヤモヤを募らせていた義母は、次第に度の過ぎたお節介を焼くようになる。意図せずして「母親でしょ?」「もっとしっかりしたらどうなの?」という目に見えない圧力をかけていき、あかりを苦しめていくのだ。 そんな中、夫の平太が大事なプロジェクトを前に倒れてしまう。原因は、出世のかかった仕事による多大なストレス。頭はボーッとして疲れていても眠れず、食欲もない。それでも何とか家族のために頑張ってきたのだが、とうとう限界に達してしまった。これを機に、家庭崩壊の危機を迎えるあかり。果たしてこの後どうなってしまうのか、気になる人はぜひ漫画本編をチェックしてみよう。 読めばきっと「嫁姑問題」に向き合い、立ち向かう主人公たちの姿に共感し、勇気をもらえるだろう。 文=ハララ書房