姑から「不妊の嫁」と呼ばれ、夜の生活まで監視される生活。想像を絶する嫁姑問題を描いた作品4選【書評】
著者の親友・マミさんの実体験を基に描かれた同作は、主人公が大地主のひとり息子・西園寺タカと出会い、結婚するところから物語が展開される。幸せな結婚生活も束の間、数カ月も経つと徐々にタカの本性が明らかに。彼はベーコンエッグがちょっと焦げているだけで「作り直せよ」「料理まずすぎっ!!」と心の中で文句を言うような男で、おまけに重度のマザコン。マミのことをないがしろにするばかりか、平気で浮気に走るゲス野郎だった。 しかも後にタカの浮気相手は、姑が勧めた“元カノ”だったことが判明。つまり姑こそ浮気を仕掛けた黒幕であり、姑の性格もまた最悪オブ最悪だった。夫には裏切られ、姑からはいびられ、最悪の結婚となってしまったマミ。ふつふつと込み上げてくる怒りが彼女を復讐へと駆り立て、ここからサレ妻vs.シタ夫&姑のドロ沼バトルが幕を開ける。果たしてマミはいかにして姑たちを地獄へ突き落とすのか、爽快なラストは見逃せない。
美魔女の義母がつらく当たるので破滅させました
スカッとするラストでいえば、『美魔女の義母がつらく当たるので破滅させました』も爽快な結末で終わる作品だ。物語の主人公は、大手広告代理店で働く神崎真奈美。社内恋愛のすえ、夫の拓哉と結婚し、現在は産休中の身。彼の母親、真奈美にとっては義母にあたる紀子は、若々しく美しい見た目であるものの、性格がねじ曲がっていた。
ささいなことがきっかけで敵視されてしまった真奈美は、事あるごとにいびられるようになる。たのみの綱の夫は義母の言いなりで、まるで真奈美の意見に耳を貸そうとしない。やがてふたりの間に愛する娘が産まれるものの、幼い娘までも非道な扱いを受けてしまう。しまいには不義の子とまで疑われる始末で、我慢の限界に達した真奈美はついに反撃に出る。 ただやられるばかりではない、義母のいびりに立ち向かっていく彼女の姿には、多くの人が応援したくなるだろう。そしてラストにはとんでもないどんでん返しが起こり、心からスカッとする結末で物語は終了する。一体どのようにして義母は破滅するのか、カタルシス溢れるラストにぜひ注目してみてほしい。