27歳人気女優の意外な“プライベートの目標”「やったことがないのに無理と言うのは違うなって」
俳優の小芝風花さん(27歳)が、公開中のアニメーション映画『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』で王女ヘラを演じています。騎士の国ローハンの運命を託された若き王女を、時に強く時に繊細に演じます。 【画像】小芝風花さんの撮り下ろしショットほか(全4枚) 今年芸能生活13年目を迎えた小芝さんは、今回の声優業のみならず、俳優、バラエティと多方面で活躍中。来年のNHK大河ドラマ「べらぼう」では、主人公の幼なじみを演じます。その現状についてお話を聞きました。
「人間の欲望って怖い!」
――まず今回、声優のオファーを受けた時はいかがでしたか? 小芝風花(以下、小芝):うれしかったです! アニメーションの声優をやったことがなかったので、最初は「やった! やります!」という感じでしたが、『ロード・オブ・ザ・リング』というとても人気がある作品のお仕事を、アニメーションの声優をしたことがないわたしが引き受けてもよかったのだろうかと、後からプレッシャーが大きくなっていきました。 ――その『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズそのものについては、どのような印象を持っていましたか? 小芝:「人間の欲望って怖い!」ですね(笑)。指輪を見つけたら自分はどうなってしまうのかわからないなと。最初は平和であってほしいなどと思っていても、何でも叶うとなると人の欲望って尽きなくて、どんどん支配したい、上に行きたいとなってしまうんだなって。ファンタジーですがリアルに感じて、欲望って怖いと思いました。
「彼女の持っている強さ」を大事に
――今回の新作は、また違う時代の物語になるわけですよね。 小芝:そうですね。200年くらい前の物語で、指輪をめぐって争うお話ではないんです。わたしが演じるヘラは、最初は馬に乗りのびのびと育ち、活発な女の子で芯も強いのですが、やがて自分が民を守らなければいけないと自覚してさらに強い女性になっていきます。本当に憧れるというか、ひとりの女性の成長物語でもあるんです。 ――劇中では、その成長の過程も声で表現されていましたね。 小芝:彼女の持っている強さは大事にしました。ヘラの守りたいものが、自分自身なのか民なのか。幼馴染のウルフとヘラの戦いを見ていて、最終的に自分よがりのものではなく、みんなを想う気持ちが最後は強くなっていくなと、観ていて感動しました。ヘルム王との関係ではグッとくるものがあるので、いろいろな方たちに観てほしいです。 ――ヘラのキャラクターは、どのように理解しましたか? 小芝:強く芯がしっかりしている。自分がしなければいけないことを、あの時間に迫られている中で、ちゃんと自覚して行動している。しなければいけないことにしっかり向き合い行動するってなかなかできないと思います。今でこそ女性は自由に活躍できると思うのですが、あの時代に第一線で戦える姿は強くてカッコいいなと思って観ていました。