セブン-イレブン、チョコブランドの垣根を越えてコラボ商品を展開
セブン-イレブン・ジャパンは、明治の「アポロ」、森永製菓の「白いダース」、ロッテの「ガーナミルク」といった大手メーカーのチョコレートブランドとコラボしたスイーツやパンを11月17日から販売している。 【画像】セブン-イレブン・ジャパン 商品本部 ベーカリー・スイーツ部 シニアマーチャンダイザーの宮賢二氏 11月19日に開催された説明会では、商品本部 ベーカリー・スイーツ部 シニアマーチャンダイザーの宮賢二氏のほか、明治 カカオマーケティング部の杉山詩織氏、森永製菓 マーケティング本部 菓子マーケティング部の吉積優氏、ロッテ マーケティング本部 ガーナブランド課の光山京太氏が今回のコラボレーションの背景や各商品でのこだわりを語った。 宮氏は、「昨今の社会構造の変化により、お客さまの購買行動が大きく変化している。世代を問わず節約を意識する人が多い一方で、普段の買い物の中で楽しさを意識するという人も多く、とくにZ世代で顕著になっている」とした上で、同社が“何度でも通いたくなる魅力あるお店づくり”をテーマに掲げ、「うれしい値!宣言」による経済性訴求や、旬な食材や地域色を活かして新たなトレンドを生み出すような施策に取り組んでいることを紹介。 チョコレートについては、夏場を底に10月から2月のバレンタインシーズンに向けて消費が高まるという季節動向がある一方で、急激な気候変動や病害虫による被害、生産コストの上昇といった要因によりカカオ豆の価格が上昇していることから、秋冬のチョコレートマーケットが変化することが予測されるという。 同氏は、消費者のスイーツに対する意識について、「アイスクリームもスイーツ、洋菓子もスイーツ、パンもスイーツと、お客さまは大きな枠で甘いものをスイーツとして捉えている」とし、「メーカーの垣根を越えたコラボを展開し、新たな価値を打ち出していくことでチョコレート市場の活性化を図りたい」と今回のコラボの狙いを説明した。 明治「アポロ」とのコラボでは、「アポロみたいないちごチョコケーキ」(345円)が登場。ココアスポンジ、チョコクリーム、苺クリームを重ねたいちごチョコケーキとなっており、杉山氏は「(アポロは)独特な見た目、ユニークな形状のかわいらしさが特徴のブランドなので、とにかくここにこだわった。味わいとしては、アポロらしい、いちごとチョコのバランスの再現を目指した」と語る。 森永製菓「白いダース」とのコラボでは、「白いダース ホワイトチョコどら焼き」(213円)と「白いダース ちぎりパン」(235円)の2商品が登場。吉積氏は「コラボでは品質と見た目にこだわった」と語る。品質の面でクリーミーなミルク感やダースらしい滑らかな口溶けにこだわる一方、ちぎりパンでは12分割できるブロック形状でダースらしさを表現している。 ロッテ「ガーナミルク」とのコラボでは、「ガーナ ショコラボウル」(192円)と「ガーナ ショコラカヌレ」(267円)が登場。光山氏は「定番のパンは、シンプルで分かりやすい商品構成で、キャラメリックな味わいの再現にこだわった。トレンド感のあるカヌレでは、生地全体にチョコレートを配合し、あえてモチモチ食感を抑えてガーナミルクの味を楽しめるようにしてもらった」と振り返る。 宮氏によれば、今回のコラボ企画商品はクリスマスシーズンまでの約1か月間に渡って展開される予定。同氏は、以前は9月頃から各メーカーの新商品が販売されていたが、地球温暖化の影響もあり、近年は11月頃に時期がずれてきているとした上で、マーケットが盛り上がるタイミングに歩調を合わせて展開することにしたとしている。
グルメ Watch,編集部:湯野康隆