<挑め!心一つに・’24センバツ田辺>指導者紹介 /和歌山
◇事務の合間縫いノック 嶋田大輔部長(34) 新チーム発足時は戦力的に厳しいとみていたが「試合を重ねるごとに成長を感じた。市和歌山戦のコールド勝ち、智弁和歌山戦の逆転勝ちは感動した」と振り返る。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 耐久出身。二塁手として活躍し、神戸市外大準硬式野球部では主将を務めた。日高中津や田辺で副部長を務め、2020年から田辺で部長を担っている。 センバツ関係の書類作成などで多忙な事務作業の合間を縫い、ノックバットを手に選手を指導している。 ◇個々向き合い弱点克服 田中格監督(51) 選手たちに合わせた指導を行い、練習から和気あいあいとした雰囲気作りをしている。「個々の選手を大切にする」ことも意識し、緊張しやすいといった一人一人の弱点に向き合い、一緒に克服する道筋を探っている。 田辺OBで1年から遊撃手として活躍。3年では主将を務めた。2012年に母校の監督に就任。自身初の甲子園に導いたが、選手たちには「感謝の気持ちを持って甲子園に行こう」と常々口にしている。 ◇若さ生かし溝をなくす 川辺悠月コーチ(24) 24歳と選手に近い年齢で「選手と監督との溝をなくしたい。気軽にどんなことでも話せる指導者になりたい」と自身の立ち位置を理解している。部員数が少ないため紅白戦に選手の一人として出場することもある。 熊野出身でポジションは外野手。神戸医療福祉大(現神戸医療未来大)を経て、2022年からコーチを務める。試合前の外野ノックでは、守備に就く選手をグータッチで送り出すことがルーティンになっている。