芸術の秋に行きたい、アート&デザインの展覧会10
アレック・ソス 部屋についての部屋/東京都写真美術館(東京)
故郷のアメリカ・ミネソタ州を拠点に活動する写真家のアレックス・ソスによる作品を、「部屋」をテーマに編み直す、東京都写真美術館独自の試み。初期を代表する〈Sleeping by the Mississippi〉から、今秋刊行の最新作〈Advice for Young Artists〉まで約60点を展示する。 本展を構成する上で起点となったのは、ソスが舞踏家で振付家のアンナ・ハルプリンや、小説家のハニヤ・ヤナギハラといった人々を訪ね、彼らが日々を過ごす部屋の中で、ポートレイトや個人的な持ち物を撮影したシリーズ〈I Know How Furiously Your Heart is Beating〉。最大の魅力は、静謐な空間で被写体から醸し出される親密な空気感だ。ソスの作品に登場するさまざまな部屋や、その空間にたたずむ人々に意識を向けることで、何が見えてくるのか。アメリカ現代写真を牽引する作家の表現に迫る。 会期/2024年10月10日(木)~2025年1月19日(日) 会場/東京都写真美術館 住所/東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内 開館時間/10:00~18:00 ※木・金曜日は20:00まで ※1/2と1/3は10:00~18:00) 休館日/月曜 (月曜が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)、年末年始(12/29~1/1)
ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子―ピシュスについて/アーティゾン美術館(東京)
『ジャム・セッション』は、アーティゾン美術館が2020年の開館以来企画している、石橋財団コレクションとアーティストとの共演による展覧会。 5回目を迎える今回は、第60回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展 日本館で開催中の展示も注目を集める、毛利悠子を迎える。 本展タイトルに含まれる「ピュシス」は、通例「自然」あるいは「本性」と訳される古代ギリシア語。毛利にとって国内初の大規模展覧会となる本展では、アーティゾン美術館の空間に合わせてアップデートする既発表作品と、石橋財団コレクションに着想した新作を展示。さらに、作家の視点から選ばれたコレクション作品と並べることで、ここでしか体感できない微細な音や動きで満たされた静謐で有機的な空間に、来場者をいざなう。 <写真>毛利悠子《Piano Solo: Belle-Île》のためのスケッチ、 2024年 会期/2024年11月2日(土)~ 2025年2月9日(日) 会場/アーティゾン美術館 6階展示室 住所/東京都中央区京橋1-7-2 開館時間/10:00~18:00 ※毎週金曜日~20:00 ※入館は閉館の30分前まで 休館日/月曜(11 /4 、1 /13 は開館)、11/5 、12/28 ~1/3 、1/14