芸術の秋に行きたい、アート&デザインの展覧会10
内藤礼 生まれておいで 生きておいで/銀座メゾンエルメス フォーラム(東京)
銀座メゾンエルメス フォーラムで開催中の『内藤礼 生まれておいで 生きておいで』は、東京国立博物館で開催されていた同名の展覧会と一連の流れをもって構想された。歴史ある建築物の中に膨大な文化財を所蔵する東京国立博物館の環境とは対照的に、銀座メゾンエルメスの近代的な建築内にあるフォーラムには、ギャラリー所蔵の作品群はない。けれど、無機質にも感じられるこの空間は、ガラスブロックを通じた自然光とともに街からもたらされる人工の光や色彩に満ち、同時に過去から隔てられた場所でもある。 内藤は、光のうつろいによって、一層はかなく、また色濃く感じられる生への眼差しを、この場所へかりそめに宿らせ、そこに「生の没入」を見出そうとする。 会期/~2025年1月13日(月・祝) 会場/銀座メゾンエルメス フォーラム 8階・9階 住所/東京都中央区銀座5-4-1 開館時間/12:00~19:00 ※入場は~18:30 休館日/水曜、10/24
テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする/東京ステーションギャラリー(東京)
「ザ・コンランショップ」の生みの親、サー・テレンス・コンラン(1931-2020)の人物像にフォーカスした、日本で初めての展覧会。「Plain, Simple, Useful(無駄なくシンプルで機能的)」なデザインが生活の質を向上させると信じ、個人の生活空間から都市、社会までを広く視野に入れ、デザインによる変革に突き進んだコンランの活動は多岐に及ぶ。 本展は、「デザイナー、コンランのはじまり」から、「起業の志:ハビタとザ・コンランショップ」「食とレストラン」「再生プロジェクトと建築 / インテリア」「日本におけるプロジェクト」などを経て「未来にむけて」まで、8つのキーワードをもとに会場を構成。初期のプロダクト、家具デザインのための模型、インスピレーション源となった愛用品、著書、写真、映像など300点以上の作品や資料と共に、その活動の源泉を辿る。 会期/2024年10月12日(土)~2025年1月5日(日) 会場/東京ステーションギャラリー(JR東京駅 丸の内北口 改札前) 住所/東京都千代田区丸の内1-9-1 開館時間/10:00~18:00(金曜日 10:00~20:00)※入館は閉館30分前まで 休館日/月曜日(10/14、11/4、12/23は開館)、10/15(火)、11/5(火)、12/29(日)~1/1(水) 【写真】コンランと彼がデザインした「コーン・チェア」、1952年撮影、レイモンド・ウィリアムズ・エステート蔵