ネットニュースやSNS投稿へのこんなコメントは嫌われる!イライラするコメントに共通する「読解力不足」
3:「自分基準」の解釈でコメント
投稿者の考え・立場だけに基づくコメントを見ると「客観的な読解をしていないのではないか」という眼差しが向けられることもあります。 「相手の立場を考えず、自分の立場でしか物事を言えないこと」(56歳男性/その他) 「記事の内容と関係ない自分語り」(66歳女性/営業・販売) 「自分の感情ありきでコメントしてる人を見た時にイライラする」(39歳男性/営業・販売) インターネットでは、1つの記事・投稿を起点に、個々の体験が数多く書き込まれ共感の輪が広がっていくケースもあります。 一方、文章を読んで理解するプロセスを経ずに「自分の話だけをしたい」という思いが透けて見えるコメントについては、敬遠される傾向が見られました。
4:「文章の主旨」を把握せずにコメント
文章の「最も伝えたいこと」を理解していないのではないか、と思われるコメントについてです。 「純粋に日本語が通じていないところ。行間を読むとか、文の前後を考えるとか、どういう意図で書かれたのか、一度冷静に考えるとかしないんだなあ、と」(39歳女性/その他) 「発信者の意図と違うコメントを見ると“もっとちゃんと読め!”と思ってしまう」(30歳女性/主婦) 誰もが文章を誤読することがあります。でも、コメントをすることで、不特定多数の人に誤読がバレてしまう、というリスクが生じます。
5:記事を理解するための「予備知識が不足」したコメント
新聞社から配信されたニュースなど、時事性の高い記事に関するコメントについては、以下のような声がありました。 「1つのニュースの表層だけ見て、クリティカルシンキングをせずにすべて理解したつもりになっているコメント。歴史や経緯を踏まえて、多角的な視点で読むべき」(44歳男性/法務) 「記事の背景を理解していない人の浅すぎるコメントにイライラする」(47歳男性/総務・人事・事務) 「“〇〇ってなんですか?”と聞いているコメント。また、記事に答えが書いてあるのにコメントで聞いている人。自分で調べるか、しっかり記事を読むかすればいいのに」(29歳女性/コンピュータ関連技術職) 1つのニュースを理解するためには、いくつかの情報源を吟味して、多角的な視点で見ることが求められます。以前、ニュース読解の識者に取材した際に「インターネットニュースは、出典元を意識しづらいため、意識的に“ポジション”の異なる2紙を読み続けるといい」と語っていました。 自分の視点が固定されないよう、いろんなメディアから読解に必要な予備知識を収集していけるといいですね。