Appleをつくったもう1人。共同創業者スティーブ・ウォズニアックが提唱する「幸せの方程式」
2024年のコロラド大学ボルダー校の卒業式で行なったスピーチで、Appleの共同創設者であるスティーブ・ウォズニアックは、問題に対して建設的な考え方で取り組むことの重要性を強調しました。エンジニアであるウォズニアックらしく、彼はそれを数学の方程式の形で示したのです。
ウォズニアック流「幸せを生み出す方程式」
ウォズニアックによると、幸せを生み出すための方程式があり、その方程式はこれ以上ないほどシンプルなものです。 幸せとは、笑顔の数からしかめっ面の数を引いたもの。ウォズニアックは、人生やビジネスにおいて物事がうまくいかないのを防ぐことはできないものの、そのような状況でどんな対応を取るかは自分で決めることができると語りました。 「建設的な対応」に集中する 彼は卒業生たちに、困難に直面したときには誰かを責めることに時間を費やさず、その代わりに建設的な対応を取ることに集中するよう語りかけ、「もし車がへこんでしまったら、修理工場に持って行って直してもらいましょう」と話しました。 仲間との口論を避ける しかめっ面を減らすもう1つの方法は、協力者との口論を避けることです。 ウォズニアックは、ほとんどの口論では一方が完全に正しく、もう一方が完全に間違っていることは非常に稀だと述べ、これをデイヴ・メイソンの曲『We Just Disagree』の歌詞になぞらえました。 善人も悪人もいない。君と僕しかいない。そして僕らはただ意見が違うだけ。 ウォズニアックとAppleの共同設立者であるスティーブ・ジョブズは、ほとんど口論をしなかったことで有名です。 2022年に『Jackass(ジャックアス)』のスター、スティーブ・オーのポッドキャストに出演した際、ウォズニアックは、彼とジョブズには「意見の相違があったかもしれない」と語りましたが、極端な状況を除いて彼はジョブズに「君は間違っている」と言ったことはほとんどなかったと言います。 ウォズニアックは、1971年、当時16歳だったスティーブ・ジョブズに出会った運命の日のことを振り返りました。 彼はジョブズを自宅に招き、そこでジョブズは彼のボブ・ディラン作品の当時の完全なコレクションを見て回りました。ウォズニアックは、その時ジョブズが熱心にボブ・ディランのアルバムの解説や歌詞を夢中になって読んでいる様子を今でも覚えています。 ボブ・ディランのアルバムには、ウォズニアックが50年以上のキャリアの中でジョブズや他の人々と一緒に仕事をする際に役立つアドバイスが含まれていました。 君の立場なら君は正しい。僕の立場なら僕は正しい。僕らは2人ともあまりに多くの朝と1000マイルもの距離を後にしてきた。 Source: University of Colorado Boulder, YouTube Originally published by Inc. [原文] Copyright © 2024 Mansueto Ventures LLC.
真栄田若菜/OCiETe