米美容ブランドたちが注目する「 割引販売 」。混乱の元か? 顧客獲得のチャンスか?
独占性と利便性は両立できない
オフプライスの小売販売モデルを直接取り入れるブランドが増えれば、自社商品がどのように棚に並ぶかを決定するにあたってブランドが優位な立場に立てるかもしれない。 ホブソン氏はこの動向を、2018年頃から本格化したAmazonの美容への野心拡大になぞらえた。多くの実績のあるプレミアムブランドがAmazonで正式に販売を開始したことで、ほかのブランドはAmazonの存在によりブランド価値が損なわれることはないと確信した。またブランドが正式な存在を確立することで、非公式の販売者を排除することも可能になった。 「この10年間で、ブランド品の販売はより複雑になっている。消費者は、すべての商品とブランドに関するあらゆる情報にいつでもアクセスできるようになった。そして消費者は、ほしいときにほしい場所にそのブランド品があることを期待している」とホブソン氏は話す。 「独占性と利便性は相反する関係にあり、すべてのブランドはその狭間で生存すべき場所を見つける必要がある」。 [原文:Beauty & Wellness Briefing: The beauty sections of off-price retailers are getting an elevated makeover] EMMA SANDLER AND LEXY LEBSACK(翻訳:Maya Kishida、編集:都築成果)
編集部