13歳差の夫婦、20代夫はなぜ30代シンママと結婚? 「10年後捨てられる」批判あっても発信するワケ
■109万回視聴された“年の差夫婦の性事情”、「もっとオープンに話すきっかけに」
――そんな2人の生活をYouTubeやSNSで発信しようと思ったのは? 【こうせい】TikTokに2人でふざけている動画を上げたら、けっこう再生されて。喜んで見てくれている人がいることが嬉しかったので、本格的にTikTokを始めました。その後、フォロワーが1万人になった頃に、YouTube動画のお誘いをいただきました。 ――「年上妻のどこに惚れたのか」「年下彼氏の魅力とは」など、さまざまな企画をあげていますが、一番人気なのが性事情について語った回。「ぶっちゃけ!年の差夫婦の性事情は…」は、109万回視聴となっています。 【こうせい】日本人って、性についてオープンに話さないところがありますよね。でも、パートナーシップと性って切り離せないものだし、隠すものでもないし、バカにするものでもない。本当は真面目に話すべき内容だと思って。 【まりこ】みんな性行為によって生まれてくるのですから、それを恥ずかしいと思うのって不自然ですよね。私たちが発信することで、性の大切さを夫婦間でも親子間でももっとオープンに話せるきっかけになったらと思いました。 ■荒波乗り越えた年の差カップル、「問題のない人生なんてない、一緒に解決していけばいい」 ――最近では芸能人の年の差婚に対し、SNS等で批判したり誹謗中傷をしたりする人がいます。動画を観る人が多いだけに、お二人にもそういったことはないですか? 【まりこ】「10年後捨てられるだろう」とか「親子みたい」とか「オバサン」とか、めちゃくちゃきます。自分はもう年の差なんて気にしていないつもりだったんですが、そうやって言語化されたものを見たときは、グサグサ胸に来るんですよね。ということは、深い部分ではまだすごく意識していたんだな…ということに気づかされました。同時に、こうせいが「俺がわかっているから大丈夫」と安心させてくれていたので、私にとってこうせいの言葉が一番大事だということも再確認しました。ただ、客観的に私たちを見た人のコメントが、自分たちがその時、向き合うべきテーマになるということにも気づかされました。 【こうせい】自分たちが世間からどう見られているかを知って、それについて語り合い、「自分たちが解り合えていればいいよね」と納得することで、むしろ夫婦の絆をより強めるきっかけになった気がします。とはいえ最初は、アンチコメントに過剰に反応してしまって、ものすごく怒りを感じていました。 ――いろいろなことを2人で乗り越えてきたんですね。そんなお二人に、最後に結婚についてのお考えをお聞きしたいです。最近は「結婚したくない」「コスパが悪い」と言う人が増えたり、婚活が逆に男女の対立を生んだり。結婚が、ものすごくハードルの高いもののようにも見えています。 【こうせい】マッチングアプリや婚活では特にそうだと思うんですけど、年齢とか職業とか年収とか、プロフィールで相手を決めがちですよね。でも、数字ではなくて、一緒にいて心地いいとか、相手の人間的な部分を大切に見てほしいと思います。 【まりこ】私はこうせいと出会う前は条件付きで相手を見ていましたし、自分自身も妻としての条件を作っていました。でも、こうせいと私は条件とは無縁な状態で知り合って。ずっと順調だったわけではありませんが、自分に嘘をつかずにいられる相手となら、きちんと向き合って、どんな問題も一緒に乗り越えられると痛感しました。相手といることで幸せになれるかどうかよりも、大変なことを大変と思わずいられる相手かどうか。問題のない人生なんてないですし、問題は一緒に解決していけばいいのですから。それができる相手かどうか、自分の気持ちに正直に相手を見てほしいと思います。 (文:河上いつ子)