13歳差の夫婦、20代夫はなぜ30代シンママと結婚? 「10年後捨てられる」批判あっても発信するワケ
■派遣社員と無職状態のカップル、結婚を決断した理由は?
――こうせいさんはいかがですか? 【こうせい】僕は「まりこの代わりはいない」という確信があったので、そのへんはまったく気になりませんでした。まりこと2人の子どもといる状態がすごく幸せだったので、それを手放してまで、自分の子どもを作るために別の人を探すなんて考えられなかった。 ――なるほど。 【こうせい】ただ当時、僕は派遣社員でそんなに収入もなくて、まりこもコロナ禍でヨガインストラクターの仕事がなくなっている状態だったので、金銭面でやっていけるのかという迷いはありました。でも、とにかくお互いが一緒にいたかったのと、子どもたちのためにもきちんとしなければという気持ちが一番。世間体や先のことを考えていたら、何も進めませんからね。 【まりこ】2人でいっぱい話し合って、出てきた課題はその都度2人で考え、一緒に乗り越えていこうって決めました。 ■「一番の理解者で味方だった」それぞれの母親からの反対 ――親御さんなど、まわりからの反対はありませんでしたか? 【こうせい】まず、友だちには「そんな年上はさすがにやめておきなよ」と、めちゃくちゃ止められました。何より悲しかったのは、お互いにとって一番の理解者で味方だったそれぞれの母親から、ものすごく反対されたことでした。拒絶されて、数年ちょっと縁が切れた状態になりました。 ――まりこさんが13歳上であること、子連れであることが原因ですか? 【こうせい】僕たちや子どもたちが世間からどう見られ、どう言われるか。金銭的にやっていけるのかという心配が反対の理由でした。 【まりこ】私の母は私が22歳のときに離婚しているんですが、私と弟が成人するまでは気持ちを押し殺して、離婚せずにいてくれたんです。それもあって母は、まだ小さい私の子どもたちの気持ちを心配したんだと思います。それに加えて、私と前夫との離婚からそれほど年月が経っていなかったことも。さらに、コロナ禍でほぼ無職状態の私が、20歳そこそこのそれほど収入がない男性とやっていけるのかと、その点でも反対されました。 ――どう対処したのですか? 【こうせい】親を悲しませてでも、一緒にいたい相手とお互い初めて会ったという気持ちだったんですよね。自分の人生にはこの選択しかないと思ったので、2人で幸せな姿を見せていくしかないねと話し合いました。実際、2人で楽しく暮らし、真剣に前を向いて生きている様子を知って、正式に籍を入れる段階では「応援する」と言ってくれて。それからはいろいろサポートしてくれるようになりました。