料理家サルボ恭子さん&夫セルジュさん。「国際結婚のいいところは二つの国が自分の国になること」
二つの国が自分の国に。視野も世界も広がります
子どもたちが独立後は、夫婦2人の暮らしを経て、4年前から恭子さんの両親と二世帯暮らし。 「それぞれキッチンも別なのですが、夫がコーヒーを淹れて、両親に持っていくのが朝の習慣。家族を大切にするし、裏表がない誠実な人」(恭子さん)「彼女はさっぱりしているけれど優しい。子どもたちも信頼しています」(セルジュさん) 「国際結婚のいいところは、二つの国が自分の国になること。世界が広がって人間が大きくなるんじゃないでしょうか」(セルジュさん)。恭子さんも同意しつつ、常に意見を求められるフランスの文化には戸惑うこともあったと言います。 「フランスでは日本のように『話を流す』という概念がないので、どう思うか、なぜそう思うのか、常に意見が求められます。日常の会話を通して、自分の考えや求めていることを言語化する習慣がついたのは、フランス人の夫のおかげかもしれません」
恭子さんに5つの質問
Q 夫がフランス人で良かったことは? A バカンスや食事など家族の時間を大切にすること。 Q 文化の違いで戸惑ったことは? A 常に意見やその理由を求められる。 Q 国際結婚に迷いはなかった? A ありませんでしたが、彼が再婚で子どもがいることもあり、家族は心配していたようです。 Q けんかはする?主な原因は? A 些細なことでよくします。 Q 仲直りの方法は? A 些細なけんかなので自然に。
PROFILE
サルボ恭子/さるぼ・きょうこ フランスで料理と製菓を学び料理家として独立。料理教室を開きながら数々のレシピ本を出版。食から暮らしを愉しみ学ぶ会〈レトォア〉主宰。 サルボ・セルジュ/Serge Salbot パリ出身。サルボフランス語教室 を主宰。1994年に来日し、今年で30年。恭子さんとは再婚。
『クウネル』2024年9月号掲載 写真/玉井俊行、取材・文/吾妻枝里子
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